会社の税金はどれぐらい納めるの?
納税額は利益の37%と考えておく
【ポイント】
(1)儲けに対してだいたい37%の税金がかかる
(2)納期限は決算から2ヶ月以内
(3)税金は企業の年輪、自己資本が増える源
会社が儲かってくると税金の負担がずっしりと堪えます。800万円以内なら法人税率が15%、住民税等合算して、約24%の税金がかかり、800万円以上ですと、法人税率が25.5%と上がり、約37%の税金負担となります。税金の負担の大きさに経営者は節税を考え、一部の経営者は脱税に手を出す人もいます。
しかし、考えて見てください。脱税は、(1)見つかった場合の罰則は非常に厳しい(法人税等 約40%、重加算税 35%、認定役員賞与の場合所得税 約40%計税率105%)(2)毎年税務調査が来る (3)金融機関等の信用失墜 (4)社員が離反、不正、気力が萎える (5)脱税資金は残ったためしがない等々のデメリットばかりです。また、節税対策も、お金が出ない、ムダがない、税務調査で否認されない等々のものを採用してください。
何よりも、中小企業の財務基盤は脆弱です。純資産の部とは、返済義務、支払金利のいらない調達コストが一番安い資金です。この純資産の部の充実こそ経営者に課せられた大きな義務です。純資産の部の充実は基本的には2つしか方法がありません。1つは資本金を増やす増資という道です。2つめは利益から支払った税金の残りの部分をコツコツと貯めていくことです。1年1年コツコツと税金を支払い、その残りの76%を繰越利益=利益剰余金として自己資本に組み込んでいけば、1年800万円×76%として608万円貯まり、10年で6,080万円と年輪のように自己資本が貯まっていきます。まず800万円の利益、納税192万円、利益積立金608万円増加を目標に経営計画を立てられることをお勧めします。