在庫には税金がかかるの?
決算期末に残った在庫には税金がかかります。
【ポイント】
(1)在庫に税金がかかる
(2)化粧箱等も在庫になる
(3)不良在庫は決算末までに処分しよう
在庫とは、仕入れた商品のうち、売れずに残った商品のことです。実際に商品の種類ごとに数を数え、その数に仕入単価を掛けて合計した金額が「期末棚卸高」になります。仕入れた商品だけではなく、化粧箱や包装用紙、リボンから切手や印紙までもが在庫となります。
それでは、どういう仕組みや計算で在庫に税金がかかるのかをみておきましょう。
税金の仕組みを簡単にすると、
売上 100円
期首在庫 10円
仕入 80円
期末在庫 20円
差引売上原価 70円 10円+80円-20円=70円
差引売上総利益 30円
経費 10円
利益×税率 =税金 20円×50%=10円
100円の売上に対して仕入れた80円が原価ではありません。原価は仕入れた80円にもとからあった10円を足し、期末に残っていた20円を引いた70円が売上100円に対応する仕入原価です。在庫が増えるほど利益が出て、税金が増えることを分かっていただければ十分です。逆に在庫を減らせば税金が減るのですから、もう売れないと分かった在庫を極力減らすことを心がけるべきです。よく決算処分・ワゴンセール・福袋等がありますが、このことを実行されているのだと思います。処分する不良在庫が多く業者を頼む場合には、処分する商品の一覧表を作り、業者から廃棄証明書をもらい、写真を撮っておくことも忘れずに行っておきましょう。税務署の税務調査には、写真+廃棄証明書があればバッチリです。