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経営コーチコラム

  経営者に必要不可欠なリーダーシップとマネジメント





 会社の舵取りには絶対必要なものは、経営者によるリーダーシップとマネジメントであることは誰もが認めるところです。

 リーダーシップとは、経営をする上で何が正しいかを決めることです。そして、マネジメントは、その決断を正しく実行していくことです。ところが、現在の日本ではこのふたつは非常に難しいものになっているのです。人々の価値観は多様化し、マネジメントは非常に難しい時代になりました。経営者が難しさのあまり、ルール偏重の傾向をよく耳にします。ルールをつくり、守らせ、管理すればうまくいくと安易に考えてしまうわけです。しかし、仕事をするのは人です。人が内発動機によって自ら行動しようと思わなければ、かえって、会社の動きを鈍くしたり、働く人の流動化を招いたりしてしまいます。

 こうした状況をクルマの運転にたとえれば、わかりやすいかもしれません。

クルマでどこまで行くのか?
行き先である目的地を決めることが・・・・・・「リーダーシップ」

クルマのキーをまわしてエンジンをかけアクセルやブレーキを踏んだり、ハンドルを切って、目的地までしっかり運転することが・・「マネジメント」

といえると思います。

 昭和の時代の高度成長期であれば、経営の道のりも皆が行く目的地に向かって、まっすぐ進んでいけばいのですから、運転も比較的楽でした。ところが、現在は、多様化した価値観の時代ですから、進む目的地はそれぞれ異なり、運転する道も山あり谷ありの悪路を行かなければならない状況です。ドライバーである経営者は必死にアクセルとブレーキを踏み分け、ハンドルを切ってなんとか進んでいます。油断してクルマの操作を誤ると危険ですから、多くのルールをつくり慎重に運転していますが、それは走る速度を遅らせ、悪路のくぼみにはまってタイヤが空転して進めなくなっている状況ではないでしょうか。

 そしてクルマという会社はつねに調子よく動いてくれる保障はありません。価値観の違う社員が不平不満を持ち意欲的に働いてくれなかったり、顧客とのトラブルが発生したり、販売不振に陥ったり等々、アクセルを踏んでも前に進まないこともあるでしょう。逆にブレーキを踏んでも止まってくれなといった事態になってしまっているかもしれません。

 このようなときの経営者は孤独です。目的地は見えず、組織も思うように動いてくれない中、ひとりで重大な決断をし、舵取りをしていかなければならないのです。誰が助手席にいていくべき目的地が間違っていないか、ハンドル操作のアドバイスをしてくれる人がいれば心強いでしょう。

 「経営コーチ」という会計人がいることをご存知でしょうか?会社というクルマを運転されている経営者の助手席に座って、的確なアドバイスをしてくれる会計人が「経営コーチ」なのです。


 経営者にとって最も身近な経営の相談役といえば税理士事務所・会計事務所ですが、その中でも経営のコーチングができるのが「経営コーチ」です。税務会計のエキスパートが経営者のコーチングをしていて、親身になって相談に乗れる貴重な存在と言えます。聞きづらいことや言い出せないこと、中にはそのようなことを抱えて悩んでいらっしゃるかもしれません、そんな時こそ自然と話を聞いてくれ、共に悩み解決へと導いてくれる存在を持つことが、この荒波の社会環境を生き抜く術となるのです。