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経営コーチコラム

  中小企業に必要な戦略・戦術


日本経営コーチ協会会員 税理士・経営コーチ
北野 嘉一



現在の厳しい経済状況の中、どのような戦略をもって企業を経営しているか?中小企業の経営に必要なものは、会社がこうなるという「ビジョン」と、それを具現化するための手法として「戦略・戦術」が必要ですが、この部分が中小企業には足りないように思います。

なぜ戦略や戦術が必要か?
戦略や戦術がなければ、経営者が描くビジョン、目的を具現化し浸透させる事が出来ないのです。

目的を実現させる為に3つの段階に分けます。

(1)目的ゾーン ・・・目標や目的を考える
現在の経営においては、目的を構築する上で社会との共生が重視される。
一企業の一方的な考えを押しつけるものではなく、他の会社、社会、地域と共生出来るものでなければ企業は衰退してしまう。利己主義的な目標、目的では一瞬で潰れる。他人の環境を理解し、マッチしたものを作る。

(2)課題ゾーン ・・・経営資源をどのように配分するか
会社の目標と現実の間にはギャップがあるがここを埋める。
問題を見つけ出し、その問題を解決する為の仮説を立て、検証し、実行する。
つまり、P.D.C.Aを繰り返す。
しかし、これ自体が難しいのが現実。
経営者が問題であると考えている事と、真なる問題が本当に一致しているのかを突き詰めて考えることが必要。
その目的を達成する為の必要な戦略を立てる上で、一番何が問題になっているのか?これを探る上では、客観的な視点が必要になるので、経営コーチのような存在が必要になる。

(3)動機ゾーン
企業は人が集まった組織
組織論的に経営を浸透させなければ、経営者が描いた目的が全く意味のないものになってしまう。

以上を1つ1つ実行して行くことで、中小企業でも、戦略・戦術が持てるのではないでしょうか。


北野 嘉一 (きたの よしいち)

北野会計グループ
北野会計事務所 税理士/北野経営株式会社 代表取締役

税理士の父を持ち、幼少の頃から経営を間近で感じ、自身も税理士に。全国の経営者を支える「経営コーチ」として、世の中に元気を与え続けている。さらに、新しい業界の構築に情熱を燃やしている。

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