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経営コーチコラム

  医院の収益率、患者数アップの為に


一般社団法人日本経営コーチ協会 理事
税理士  福田 英一



 経営コーチとして、やらなければならないこととは?

 事例として、ある医院からの相談。

 売上は億を超えているが、どうしてもお金が残らないから診断してくれないかとのことでした。

 いろいろとお話ししてみると、ある原因が見えてきました。

 医院の院長が職人であり、勉強熱心であるが為に、最新の医療機器等を導入している。それゆえ患者さんの満足は高く、患者数は増える一方だが、原価率が分かっていないので、同業者と比較して利益率は半分以下でした。


 そこで、経営コーチとしてライフプランの話しをするのと同時に、経営はマラソンと一緒で、選手本人も優秀だが、コーチをする人が気持ち、体を管理してペース配分をすることで、大きな場においても結果が出せるという話しをしました。今までの顧問税理士は、税金の計算はしてくれても、ライフプランまでの話しはしてくれなかったとのことでした。

 経営コーチとは、おせっかいかもしれないが、一歩踏み込んで話すことが大事。


 医院の収益率、患者数アップの為の6つのステップ

1.診療理念をしっかりする
2.院内のホスピタリティーの向上 → 患者へのサービスの向上
3.診療効率の改善 → 時間の効率
4.増患の為のマーケティング対策 → 地域への看板、HPなど
5.自費率の向上対策 → 患者もプラスになれば自費でも受ける
6.人事評価制度の策定 → 働く人の満足度を上げ、チームとして仕事をする


福田 英一 (ふくだ えいいち)

税理士・ファイナンシャルプランナー

昭和39年2月19日生まれ。61年上智大学経済学部経営学科卒業。平成2年〜10年9月税理士事務所勤務。10年9月同退職。10年4月〜東和大学経営工学科非常勤講師、10年10月福田税務/労務合同事務所開設。
平成11年中小企業大学校非常勤講師。12年1月(株)レオパレス21 税務顧問就任・TKCファイナンシャル・プランナーに認定。16年決算診断実践会会員。17年歯科臨床・心理カウンセラー資格取得。19年相続名義変更アドバイザー。

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