吉永茂の“経営助言アプローチ”
(20016.10.27)
【一般】「経営計画」の達成率を向上させるための8つのキーポイント
多くの中小企業が「経営計画」を作っていますが、その達成率は必ずしも高くないようです。以下の8項目を実践なさってはいかがでしょう。
- (1)経営計画は社長自ら作成する
経営計画策定は自社の現状を改めて考える絶好のチャンス。専門家に依頼しての作成ではこのチャンスを放棄してしまうことになります。
- (2)目標利益を決めることがスタート
借入返済のため、設備投資資金プールのため、社員の給与水準アップのためには、次年度いくらの利益が必要ですか。
- (3)コストカットより粗利益向上へ眼を向ける
コストカットはすぐに限界に達しますが、粗利額向上は青天井です。
- (4)粗利額向上のヒントはお役様が握っている
お客様に会って、@.自社の良い点、A.ライバルの方が優っている点、B.お客様の隠されたニーズを把握し、商品戦略に生かします。
- (5)人事費予算も必ず織り込む
社員の方が一番関心を持っている点です。人件費のアップは多能工化、機械化で吸収します。
- (6)「月例幹部会」で、PLAN−DO−SEEのSEE(検証)と次月へ向けてのPLANを着実に実行していきます。必要であれば期の途中での計画の修正も「有り」です。
- (7)計画実現へ向けて社長がチャレンジする姿を社員に見せます
社長の挑戦する姿は社員の「やる気」を喚起します。
- (8)メイン銀行の支店長を年度始めの「経営計画発表会」に招待します
外部に開示することで退路が断たれ、計画の実現性が高まります。