経営助言アプローチ

吉永茂の“経営助言アプローチ”

【建設】建設企業の経営動向

 「経営事項審査」の平成23年度及び平成25年度のY評点(8指標)の平均値は以下の通りであった。

年度
8指標
平成23年度 平成25年度 比  較
純支払利息比率    (%) 0.62 0.50 0.12↓
負債回転期間     (月) 7.08 6.68 0.4↓
総資本売上総利益率  (%) 35.96 38.35 2.39↑
売上高経常利益率   (%) −0.92 0.99 1.91↑
自己資本対固定資産比率(%) 141.49 160.53 19.04↑
自己資本比率     (%) 18.76 20.95 2.19↑
営業キャッシュフロー (億円) 0.048 0.097 0.049↑
利益剰余金      (億円) 0.699 0.801 0.102↑
(注). 上記8指標のうち、右欄の記号が↓のものは「低い値ほど良好」なことを示し、↑のものは「高いほど良好」なことを示している。


■調査結果に関する考察

1. 平成25年度の調査結果によれば、Y評点(経営状況分析)の8指標全てにおいて、23年度の数値を上回っており、建設企業の財務内容が改善されていることが確認出来る。(調査企業数23年度62,100社、25年度56,998社)

2. 上記の調査は、売上高別に8階層に分類して実施されているが、「総資本売上総利益率」を除く7指標において、売上高との相関関係が見られた。(売上高規模が大きい企業ほど、指標が良い傾向が確認された)


※本調査資料の引用について
「建設企業の経営動向」の数値は、一般財団法人建設業情報管理センターがホームページ上で公開しているものから引用した。