【2016年1月 税務・会計・法律情報】
“発生主義”会計(12):会計レベルの診断
支払と前渡金

 “発生”主義の会計を導入している中国法人で、増値税の還付「一般納税」システムを行う仕訳になります。

定義≫ ;地域によりますが、小売業もほとんど増値税に変わりました。
発票には、「Receipt」と「Invoice」の2種類がありますので、日本語の『領収書』と翻訳しているのは、正確ではありません。
仕入・経費-発票」は、納品書&税務計算書&請求を兼ねています。そして、裁判所の判例では、「支払証明にならない」となっています。
仕入では、「2121-01:買掛金-発票」と「2121-07:買掛金-発票ナシ」の意味を区別・分類して、「2121-01:買掛金-発票」からだけ支払、スキャナーで登録します。
増値税の売上−発票(Invoice)を「PC」で発行しているため、税務局に全情報 『月日・取引先・内容・金額 等』を把握されています
 日本会計では、領収書がなくても、「請求書」と「銀行振込書」だけで承認されます。
・・・・・高い印紙税の節約です

仕入仕訳≫
◆増値税は「17%」で、増値税の計上時には摘要に「発票No.」を記載・管理します

A)納品(発票付)と支払が同時
 商 品 100 / BK 117 (or現金)
 増値税  17 /

B)2121-01:買掛金-発票
 ・納品
  商 品 100/ 2121-01:買掛金-発票 117
  増値税  17/
 ・支払
  2121-01:買掛金-発票 117/ BK 117(参照:上海情報の2015/9月号

C)2121-07:買掛金-発票ナシ
 (1)納品
    商 品 100 / 2121-07買掛金-発票ナシ 100
    *増値税の発票が未着なので、税金の「17」は計上できません
 (2)前渡金 (預付帳款)  ;発票の到着前に、「117RMB」を振込んだ仕訳です
    前渡金 117 / BK 117
 (3)処理 (発票到着後)
   *2121-07買掛金-発票ナシ 100 / 2121-01買掛金-発票 117
    増値税 17 /
   *2121-01買掛金-発票 117 / 前渡金 117
    ;必ず、「2121-01:買掛金-発票」で支払って、処理します

D)2121-07:買掛金-発票ナシ  ;支払前に、「仕入-発票」が到着した仕訳は・・・
 ・支払処理((2)&(3))
  *2121-07買掛金-発票ナシ 100 / 2121-01買掛金-発票 117
   増値税  17 /
  *2121-01買掛金-発票 117 / BK 117

C&Dの解説≫ 「仕入-発票ナシ」を下記のように処理させています
◇発票ナシでは増値税「17%」を登録できないので、会計と税務の数字が相違します
もし、未着で「117」を「2121-07買掛金-発票ナシ」で処理したら、残高が「17」になり、月間の税務計算書と会計データの税額に違いますので、区分を明確にします
「商品;100」と「増値税:17」の2回支払を面倒がって、嫌って、行いません。そして、『発票ナシだと、仕入や経費は計上できない』との嘘も言っていました
取引条件によっては、納品前に前渡金「117」を振り込みます
【注意】
◆買掛金の「残高」とは、前渡金での単式簿記になります?
◆同じく、売掛金の「残高」とは、前受金での単式簿記になります?
増値税を計上する場合、伝票の摘要に『発票No.』も記載します

注意点
高額な支払だと、信用できる取引先を選ぶ必要があります
 【失敗例】 内装依頼→前渡金;80%→工事完了&引渡し・・・発票を貰えない
発生”主義会計ですので、発票の「」or「ナシ」を明確にして管理します
勘定科目の意味を理解できていない故に、売掛金や買掛金・未払金の「:マイナス」残高が過多の法人が目立っています
 Ex.上記の『C)−(2)』で、振込を「買掛金/BK」と仕訳したからです
売掛金前渡金]と[“買掛金・未払金”&前受金の区別が出来ない
『1141:貸倒引当金&1502:減価償却費累計額&2171:未払税金 等』と財務費用の『5503-03:受取利息&5503-04:為替差』が、主に「:マイナス」残高になります。他に「:マイナス」残高が出ていたら、勘定科目の相違を理解できていなく、処理業務が面倒だからになります
(日本会計では、上記の財務費用を“営業外収益”にします)
「買掛金」や「前受金」で、取引先法人ごとに補助No.を設定しておけば、一種の与信管理にもなります。 ;会計担当者の業務に「与信管理」はありません??

中国では、会計や税務の変更が多く、又、地域的な独特の判断もありますので、必ず、税務局優秀なCPAに詳細な内容を確認する必要があります。


【会計分野での質問法】
 会計担当者やCPAへ、『正しい回答を得る』『嘘を吐かせない』質問方法になります。

最初に、「(1)“発生主義で会計を処理していますか?」&「(2):損金“”算入を知っていますか?」と質問してください。
 →A:知っている
 →B:知らない
 →:知っている? 「≒本当は知らないが、面子のため知っている」と回答
管理者や経営者にとって、最も重要な業務は「」の回答者を、どのように見破るか、嘘を発見するかになります。


(3) 国際会計(レベレ会計)の「処理や仕訳」が、税務でなく中国会計(レベル会計)で認められますか?
;(レベレ会計の「国際式」&「世界標準式」が、質問時のポイントになります
→A:OK (80%)
→B:NO (20%)
 =証明書類「法律や会計書籍 等」を見せてくださいと要求すると・・・
 →C:OKになりました、変わりました (15〜18%)
 →D:NOを証明してくれました (2〜5%)
 性格が悪い、又は意地悪な会計担当者だと、「重大事項でも」を吐かれましたので、経営者や投資家にとって確認する事が最も重要になりました。
 中国では、必ず、確認を取れば良いのです!  ・・・簡単。

(4) 減価償却費・会議費・不良品等の損失・賞与引当金・海外経費 等」の計上が、何故、禁止されているのですか? 禁止理由は何ですか?
 =証明書類「法律や会計書籍 等」を見せてくださいと必ず、確認します

 逆にの質問法とは・・・・・
中国式会計(レベル会計)では、中国では、どのように会計処理しますか?
 → ほとんど、CPAや会計担当者にとって最も楽な、簡単な処理方法 又は自分が知っている、唯一つの方法レベル会計)で処理していました。


OVTAアドバイザー  (F;記)