【2017年1−2月 上海事情】
中国の現場から
工場』と『Office』と『経営者』の現場レポート×3になり、少し長めで、かなりの辛口な文章になります。
(Record−China&Searchinaより)

 最初は『工場』から開始で、多数の、多角的な、比較と分析になります。

A;「日本の製造業は、何故に強いのか」と掲載しています。
(捜狐より)

 衰退が話題になっている日本の製造業について、「尚も、強みを持っている」とし、世界市場での「広さ、深さ、しっかりした高品質」要素で説明しています。

◇ 「日本企業の精神」や「日本の技術力」を見習えと中国のメディアや世論に蔓延してから久しいが、それでも次々と同じように幾度も、指摘されていましたが、中国製造業には「空念仏」だったのでしょう?
B;次は、日系法人の工場を見学した中国人技術者の印象になります。

 日系企業の工場を見学した時に、工場の「」の相違について指摘していました。

 中国系法人の工場だと、完成から暫らくの間は何も「問題なし」だろう。しかし、時間が経つと様々な問題が出て来る。コーティングが剥がれてボロボロになったり、コンクリートに亀裂が入ったりして来ます。
 日系法人では、工場内を非常に綺麗にして、5年間使用しても、フォークリフトや様々な機械が頻繁に行き来していても、床には一切の傷や油汚れがなく、色褪せるばかりか、ますます光沢が掛かって見えていた。
 日本製造業が精密機器分野で、世界のリーダー位置を理解できれば、日本製品のボイコットでなく、「何故、中国製品が日本製品よりも劣るのか?」を反省すべきになります。
 工場床の相違は、「技術の先進性でも、材料の粗悪性でもなく、日本人のような丁寧さが欠けている」 からで、日本人はどんなに細かい事でも見逃さないが、我々;中国人は利益を大きく出そうと手抜き工事(有名なオカラ工事)等に走っています。
     ⇒反省が最も苦手で、無反省で、ミスを繰り返す人々です

 これに対して、様々なコメントが寄せられていました。

C;「高品質」の日本製造業と「世界的な製造競争力」を目指して、そうなりたい、
中国製造業について、”眼に見えない分野での相違になります。

 6年間の中国に勤務した日本人工場長からの見解で、「中国製造業の成長を阻んでいる要因」を解説していました。

(OFweek工控ネットより)

中国の職場について・・・・・

 以上の要因が、中国製造業の実力の成長を阻んでいると判断しています。逆に言えば、日本製造業はこれらの点で中国製造業とは正反対の特質を有しているために、高品質の製品を作り出しています。

 このような見解は中国の全ての企業に当てはまりません。例えば、通信機器;華為技術(ファーウェイ)は多額の資金を研究開発に投入しています。

 しかし、上記のような傾向・体質を依然として全国の多数法人に残っています。

 今度は、仕事に対する日本人の真剣さ、管理の厳しさになります。

(新浪より)

 日本の工場管理者が、中国企業に必要とするポイントについて説明しています。中国企業では、問題を明らかにするよりも「現場管理者が、隠したがる」傾向にあるため、その結果、極めて重大な問題だけしか発覚しません。:近代史のトラウマです。

 中国企業に必要な点は・・・・

  • 問題を発見して、分析して、解決するプロセスを持続する
      ⇒ 現状認識力は弱く、そして長く維持する事も出来ない
  • ・問題を発見した時点で生産ラインを止め、不合格品の大量発生を防ぐ
  • ・各作業の細かい手順や流れを各作業員に十分に理解させるべく、詳細な作業指示書を作る
  • ・生産ラインにおいて『仕事から学び、学んだものを仕事に生かす』と言う学びの場を設ける

 以上の4項目を挙げています。そして、製品の品質向上に必要な取り組むべき点として、3点を示しています。

  • 厳しい品質基準体系を構築する
  • *中小企業への資金助成を強化して、中小企業の品質向上を図る
  • *企業や市民に、法律や規則を守る自覚を持たせる
 ⇒上が汚職しているのに、下がちゃんと守ると思うか?:コメントから

 次は、衰退原因になります。2015年、日本の企業倒産数は8,812件だった。一方、中国の企業倒産数は1,307件だが、実態は法的に倒産の形でない「登記抹消:??」の法人が数10万件に及んで年々増加しています。

(捜狐財経より)

 経済の衰退によって、多数の企業が倒産しています。この現状は製造業自身に問題と責任がある故に「身から出た錆」として、問題点×7を取り上げています。

  • (1)基幹技術を疎かにして、マーケティングばかりを重視する
     ⇒マーケティングも疎かにして、利益だけを追い求めています
  • (2)無駄な管理部門や管理職が多い
     ⇒本質的なリストラは、かなり難しい、命懸けでした
  • (3)企業が従業員を信頼せず従業員も転職が多く忠誠心がない
     ⇒上が信頼しないのに、下だけが信頼する訳がない
  • (4)知的財産権を重視しない
  • (5)民族主義にこじつけて事業を行う
  • (6)製造業界に共通して存在する腐敗だ
     ⇒製造業だけでないです。教育・医療・行政・司法 等でも!
  • (7)バイヤーが腐敗している

 腐敗の例として、「製造業の総経理が、親戚・友人に部品会社を経営させて、総経理がその部品メーカーの大株主になり大儲けする」方式になります。

 他社がどんなに高品質で低価格品を作っていても、絶対に買い付けません。
 ⇒牛のお尻よりも。鶏の頭だと「甘い汁」が吸えます

問題点×7の共通は、「高品質の製品を製造する環境を損なっている」で、中国政府の目標は「匠の精神」育成ですが、現状では決して簡単ではありません。

 次は、中国の製造業はまだ世界三流の水準であるのに、もう外資系企業の撤退が始まってしまったと危機感を示しています。

(一点資訊より)

 中国は低:人件費や低;土地使用料を活かして、世界中の企業を誘致して「世界の工場」を担って来た。しかし、近年は人件費等のコストが大きく上昇して、中国で製造するメリットが失われて、中国から工場をAseanへと移動させています。
 経済成長率は低下しても、不動産バブルで地代家賃が高騰して、製造業にとっては最悪の環境になりました。中国人の想像以上に、「中国製造業の競争力は弱い」ため、高付加価値品を作れる前に、大手の外資系メーカーが中国から撤退を始めています。

 中国の製造業に欠けている点として、「イノベーション能力」「基幹技術」「製品の品質」と長い間、問題視されていましたが、未だに、一向に、改善されていません。
 外資メーカーの撤退だけでなく中国各地で工場の倒産が増えて、多数の失業者が溢れ出ている地方都市もあります。
 「技術高度化」が実現するのが先か、それとも外資の撤退等で「空洞化」や「多数の失業化」が起きるのが先か、心配されています。
  ⇒ 「空洞化」に1票を入れます。「技術高度化」の実現は、かなり難しく、少数の一部の企業・業界だけになりそうです
  ⇒ 『何故に、中国の成長が衰えるのか?』を中国の人々は、理解できていません。この思考や判断が、最大の問題点になります

 中国製造業の現状レポートになります。 ;清華大学と復旦大学の共同調査より

 中国製造業には、高い技術力を持つ人材が極めて少なく、高度化におけるボトルネックが「人材不足」と言う困難に直面しています。

(今日頭条より)

 製造業の高度化によって高技術な人材に対する需要が高まっていますが、募集しても技術を持たない人材ばかりが来て「高技術者の人材難」が続いています。
 何らかの資格を保有する技能労働者は、全労働者の19%で、高技術や専門知識を持っている「高技能労働者」になると、5%ほどまでに低下します。

 中国では労働市場の流動性が極めて高く、転職を繰り返す傾向があり、1つの職場で技術や知識を習得する前に転職してしまいますので、人材が育ちにくくなっています。更に、大学での教育内容も実用性に乏しく、新卒者は即戦力にならず、初歩レベルから社内でトレーニングしています。

 ⇒この状況に、人件費の急−上昇等もあって、企業はAseanへと逃避しています

 中国製造業にとって「質を高める事が、こんなに難しいとは予想もできなかった」としています。

(経済観察ネットより)

 製造業が中国の国内総生産(GDP)に占める割合は、約3分の1に達し、「製造業」は中国になくてはならない存在になり、「製造業が発展してこそGDPも成長して行き、製造業の発展が緩慢になれば、GDPの増加も緩慢になる」と見ています。

 中国GDP成長率が6〜7%に低下して、製造業の高度化は中国経済にとっても差し迫った課題になっています。人件費の上昇や技術不足で、特に技術不足は深刻になり、生産能力の過剰等の多数の問題に直面した後、「やっと自動化の段階」に至ったが、世界の製造業は、もう「ITと製造業を融合」させる段階にまで進んでいます。

 安価な人件費等で外資企業を積極的に誘致して、製造業の規模拡大を容易に実現できたが、今では他国や他社との差別化もできず、多数の工場が経営難に陥っています。

 以上のレポートから日本製造業以上に、『中国製造業はもっと弱い、脆い』になります

『Office』

 中国人オフィス・ワーカーの現状分析になります。

(Searchinaより)

 中国での仕事や中国との貿易時に、当り前の事だが、中国人のオフィス・ワーカーに依頼して、書類を作成・提出してもらいます。すると、驚くほど仕事が速くて作成できます。「遅い!」と苛立った記憶はありません、何しろ速い〜速い。
 しかし、その完成した仕事の中身は、『???』で、内容が粗く、誤記やモレ錯誤 等は当たり前になっています。
 (もちろん、速くて正確に仕事をする、大変に優秀な中国人も極々、少数はいます)

 彼ら、彼女らは、国有企業や外資企業の従業員で最低でも高校卒以上ですから、「中の上」以上の中国人達と言えるでしょう。中国人でも精緻な業務をする人がいても可笑しくないはずなのに、でも未だに、精緻な業務にお目にかかった事がありません。皆、殆どが粗い〜粗い、仕事内容でした。

 「行列をみつけたら、まず並ぶ

 まず、並んでから「何の行列なのか」を訊ねるのが、中国の笑い話になります。

 確かに、人口が多くて競争が激しいため、我先にと押し合い、圧し合いして乗車口や窓口 等に殺到しています。歴史的に競争心が強く埋め込まれて、スピードを過剰にまで重視しています。

 ⇒これらは、余裕の欠如「金銭・時間・能力」等のためだと思われます

 この「仕事の粗さ」ですが、前に注意した誤記やモレ 等を性懲りもなく、その後も何度も、何度も、繰り返して来ましたので、何故に同じミスを繰り返すのかを調べてみると、思い当るのは『何も考えないで、仕事をしている』になります。
 ⇒短期思考で面倒を避けて、本当に、何も考えずに、仕事をしていました

 余計な事を考えずに、言われた事だけを行い、目先・眼の前の結果だけしか見ていません。もし、ミスが発生しても「自分の責任ではない」と言い逃れて、指摘された箇所だけを修正します。そのため「何故に、間違えたのか?」という再発防止に繋がる学習・思考が欠如していました。
 ⇒事実でした。 その上に、知らない点を“質問する人”や指示を“単純に従う人”に対して、低く評価していました。『聞くは一生の恥

 この原因は、学校教育が暗記中心になっているからだと指摘されています。

 先の方向性が見えていれば「猛スピード」で走りますが、自分で物事を考えて、探して、判断するのが大の苦手になります。

 そして、組織内で「生き残る」ための『5000年の知恵』であったとも思えます。

⇒対応策は簡単で、チェック責任者を決めます。責任を与えて、各自に対して「評価と処遇」制度を構築します。そうすると自己の責任を避けるため、責任者は日本人以上に厳しい〜厳しい監査になりました。
  ;故に、管理職と経営者側の能力不足が原因だったと判断しました

 21世紀の中国で、「書類作成の速い」だけのオフィス・ワーカーが、Mgr.や管理職に昇進したため、スピードだけでは乗り越えられずに『仕事の壁にぶち当たり』その結果、諸問題に対応できていない管理職を多数見受けられます。必要とする能力が『思慮深さ』に変わって来た状況を理解できていませんでした。

 故にジックリと眺めると、個人や社会、そして国家にも共通して、多数の「中国人のMgr.・管理職・経営者」に能力不足が目立っています。 ;御社ではどうですか?

21世紀でも、未だに新幹線の「最高速度」を誇り、橋やビル 等では高さや長さ、そして「建設期間のスピード」を自慢しています。 もちろん、その後の処理や後始末については、知らん振りになります?
『経営者』

 中国の企業家達(経営者)に共通する欠点は、「三日坊主」と「隣の芝生は青く見える」で、この欠点を改善する必要を訴えています。

(新芽NEWSEEDより)

 中国人の経営者達には「“”ダメなら、直ぐに“”や“”に変える等、1つの事を極めようとする辛抱強さが不足している」と説明しています。また「いつも他人・他社を羨み、嫉妬してばかりだ」と批判しています。

 派手に見えたり、儲かっていたり、外部から大儲けしているように見える、仕事や分野等へ直ぐに食付く傾向を表していて、良く言えば「多様性・多面的」だとも言えるのでしょうか?

 その一方で「1つの事に打ち込み、1つの製品を丁寧に作って極めれば、成功を手にする事ができる」というBiz思考を欠いていますから、中国の経営者達に、ぜひドイツや日本の「匠の精神」を見倣うべきだと提言しています。

 中国人経営者の多数において、創業の動機が「金銭目的」で仕事そのものに対する愛着や熱意に欠けています。金銭的な利益だけでなく、『社会貢献』という観点から仕事の価値を熟考する事が大切だとも主張しています。

 ⇒中国Bizの特徴×3は、「短期思考」と「性悪説」と「手段の正当化」でした

 

 次は、「日本の中小企業は、長寿化?」になります。

(今報ネットより)

 日本の中小企業が「長生き」「」長続き」できる秘訣について解説していました。

 日本政府による中小企業への支援もありますが、経営者は「匠の心」を持っている点が大変に重要で、「小さきに安んじる」、そして「必要とされる分だけ作る」と言う、中国人経営者にしてみれば、大変に「奇妙」な心構え?? がその核心になっています。

 地味であっても企業が「長生き」するためには、持って生まれたハード的な条件だけでは難しく、日々、努力を積み重ねてこそ実現できる事になります。
 現在の中国社会では、派手な人物や言動に視線や関心が集まっています。これまで無視・軽視されて来た人々が注目されて、政府等から支援されれば、中国の経済や社会も大きく変わってくるだろう。
 ⇒ かなり困難な道になります。何しろ、地味や地道の本質を知りません!

 そして、中国のBizで「思考の欠如」が弱点になります。

(参照:2016/7月号)

 何か問題が起きた後に、解決方法は得意の“人海戦術”と“処理”で、何とか処理してしまうのが、中国的な伝統になっているようでした。
故に、21世紀の中国における、“人件費に基づいた運営・経営・Bizについて、経営者が全く理解できていませんでした。

 =多数の経営者が、Bizにおいて「(4);思考」を持っているならば、今後の中国は「未来は暗く」になりそうです。北京:中南海の人々だけがどんなに優秀でも、一般の国営や民間の経営者が余りにも低いレベルなので、破綻が予想できます。

 中国Bizの行先を『真暗』と判断している人は、私だけではないでしょう!

((一般的な中国人は、自国の「歴史・地理・国際関係〜政治・行政」に関して基礎的な情報や知識さえも持っていません。特に、中国やCCPにとってマイナスな情報は制限されて、禁止されていますが、それでも余りにも知らなすぎでした))

OVTAアドバイザー  (F;記)