【2016年12月 上海事情】
日本への感情「VII」−日本へ行きたい:留学〜定住(1)
日本へ留学したい、定住したい、中国人の若者達からの悩みや現状、更に、コメント集になります。多方面から情報を集めていました。
(Record−China&Searchibaより)

(1)まずは、日本留学で金銭的な理由に対する相談・悩みになります。

 『・・・小さい頃から、僕は自分に自信がなく友達も少なかった。その孤独を救ってくれたのは日本のアニメで、それは今も変わらない。ひたすらアニメを見たので、そこに出て来る景色や場所を実際に見てみたい、行ってみたい、日本で暮らしてみたいと思い始めました。「高校卒業後に日本へ留学したいけど、家が貧乏でそんな余裕はないので、どうすれば良いのだろうか?」・・・・・』 に対しては、

以上のような本当に暖かいアドバイスです。

 若者達が海外留学したい理由は、中国の教育は「知識とスキルが現代社会と経済発展のニーズに不適切で、過度の管理や低いレベルの教育方法・腐敗・学問の自由の欠如」になって、海外でなら「問題解決の能力を養える」とも判断しています。
(2)そして、日本に留学する選択理由&留学の利点は、
  • ▲日本語能力が高い;日本語を学んだ大学生は多く、しかも日本語検定最上級のN1レベルも多く、そのため直接日本の大学院へ受験を申し込むケースがある
     ⇒漫画とアニメ等で勉強しているようで、ビックリするほど上手い日本語です
  • ▲共通性;一衣帯水の隣国だけに生活に慣れる事も簡単だ
  • ▲留学費用が安い;欧米と比べて安く、しかも各種奨学金も揃っているため実際の負担額は更に少なく、円安の2015年ならば経済的なメリットも拡大している
  • ▲留学が比較的容易;12年間の高等教育を受け、高校の卒業証書を有して、180コマの学習証明があれば、日本留学を申し込みが出来る
  • ▲留学生を歓迎;京都府は「大学ユートピア特区」の創設を検討して、京都で学んだ外国人留学生に永住権を与える制度を検討中。実現性は未知数だが、日本政府が留学生を招いて、就職や永住を大変に歓迎している
  • ▲日本の良さ;治安の良さは世界有数で、医療も行き届き、清潔で病気になるリスクも低いから、両親は安心して子供を送り出せる。交通は発達しており、24時間営業のコンビニも至る所にあり、生活の利便性は非常に高い
     ⇒娘さんを留学させる場合では、「治安の良さ」が安心感になっています
  • ▲先進的な教育制度;具体的な内容は不明?
他国にも日本と似たようなメリットもあるが、日本ほど全面的ではなく、総合的に見れば「日本は最もお薦めできる留学先だ」と伝えています
次に他国と比べて、日本留学の利点×6として、
(新華ネットより)
◇2014年で日本の外国人留学生は、中国人が94,000人強と最多になっています。
日本へ留学する中国人がますます増えています。
(捜狐教育より)
 2015年で中国人留学生は約94,000人で、外国人留学生全体の45%を占めて来ました。その背景と理由は、
  • ・国際的な視野を得られて、保護者に安心感を与える
  • ・生活コストが安い
  • ・卒業生の競争力がある
  • ・留学ビザ発給率が高い
  • ・滞在費や学費が安い
  • ・交通が便利な
  • ・アルバイトがしやすい
  • ・奨学金制度が整備されている
  • ・アニメ等で日本文化に興味を持つ若者が増えている
  • ・中国国内での受験競争がし烈である
  • ・日中両国の大学の協力交流活動が盛んになって、留学ルートが多様化している
(3)TVで抗日ドラマを見ていた父親から、『日本へ留学するならば、今すぐ出て行け! 親子の縁を切る』と大反対された“高校生”から、「どうすれば良いのだろうか?」 
  • ・君の両親は小学生か?  いい大人が抗日ドラマを見たくらいで考え方を変えるなんて、どうなっているのか?
  • ・留学する目的が勉強であって「移民ではない」としっかり説明すると良い。そして日本に行くのは、「自分の夢を叶えるためだ」と誠心誠意伝えれば、両親も判ってくれる。どこの親も自分の子供の幸せを願っているものだ
  • ・家族が反対しても隠れて日本語を勉強して、準備を整えると良い。そして根気強く父親を説得する事。それでもだめなら自分でお金を貯めて日本に行けば良い
  • ・そこまで意地を張る必要はない。君はまだ大学に入っていないのだから、日本への留学は中国の大学を卒業してからでも遅くはない
  • ・自分の夢を諦めてはいけない。君が強い意志を示せば父親も判ってくれる
  • ・君の父親は、抗日ドラマに洗脳されたようだ
  • ・日本に学びに行くと言えば、父親は反対しないはずだ
  • ・日本でお金を稼ぎに行くと言えば、父親は必ず賛成してくれる
(4)似たケースです。「日本へ留学します」と伝えたら、一族の長老達から「お前は裏切り者だ!」と罵倒されて、どうすれば良いか? に対して様々なコメントが来ています。
  • レ中国の老人達は、日本人に深い恨みを抱いている。これは仕方のない事
  • レ自分で判断すれば良い。歴史を胸に刻んでいれば、過度に拘る必要はない
  • レ私も昔、同じ事を言われた。気にする事はない、行きたければ行けば良い
  • レ老人の価値観に束縛される必要なし
  • レ自分の人生、後悔のないように!
  • レ他人の価値観に過ぎない。自分の考え方を確立すれば良い
  • レ馬鹿を相手にすると、自分のIQも下がるぞ
  • レ春だから、いろんな人々がいる。自分の考えをしっかり持つ事が一番大事だ
  • レ無視すれば良い。両親ではないのだから、君に干渉する資格はない
  • レ私の周りには、そんな事を言う人いないけどなあ
  • レ日本に行った事のない人は、永遠に日本を理解できない
  • レ日本へ留学する中国人は多いよ。どこの国にも良い人と悪い人がいる。考え方が偏らなければ良いのさ
(5)留学経験者に対する質問から、最後の最大な難関・障害である「両親/親族から、日本留学の許し」をどうやって得たのか? 突破したのか? ・・・その回答集です。
  • ◇自信と粘り強さ!
  • ◇勉強に関する事なら、両親は賛成するはず
  • ◇両親は、応援してくれているよ
  • 普通の両親は、賛成しないでしょ
  • ◇両親は、日本に対する印象が良くないからなあ
  • ◇両親も反対で祖父さんと祖母さんを含め一族が、日本を話題にしただけで怒り出す
  • ◇やっぱり面と向かって良く話す事が大事になって、多数の両親は子供の意思を尊重してくれるはず
  • ◇親戚に日本で生活している人でもいれば良かったのにね
  • ◇母親に「1年待って!」と言われた。そして、1年後にはちゃんと行かせてくれた
  • ◇最大の問題は金だろう。だから、あれこれと理由を付けて行かせないのさ
  • ◇日本で仕事をしたいと言ったら、母親は『行きなさい。日本人と喧嘩しないように』と言い、父親から『さっさと行け。いつまでも俺の金を食い潰すな』と言われた
(6)「中国人留学生に対して、来日前に両親達が、何を心配していたか?」との質問になります。
(今日頭条より)
  • ・交流の問題
  • ・生活習慣の相違
  • ・治安、お金の問題
  • ・日中関係に見られる矛盾、問題
  • ・日本人と上手く付きあっていけるか
それに対する留学経験者達から、様々なコメントが寄せられています。
  • *だから、日本が好きになる
  • *日本の治安は、中国よりずっと良い
  • *日本人は、中国人が想像するほど悪い人達ではない
  • *一部の日本メディアが中国を悪く言っているだけで、日本の庶民は友好的なのだ
  • *中国国内で「日本は危険」と言っているのは、基本的に無学の人達で、実際、日本は世界でも最も安全な国だ
  • *学生は単純すぎるのだよ
  • *日本で一番親切なのが大阪人だと思う。東京人は割と冷たい
    ⇒日本人をよく見ていますね
  • *日本人はちょっと偽善的だと思うけど、それでも礼儀正しい事に間違いはない
  • *メディアからでは、真の中国は理解できないし、真の日本も理解できない
(7) 実際の「奨学金」と「留学後の問題」になります。
(捜狐より)

『奨学金の申請』

 奨学金の申請時に、中国人は推薦人として社会的に地位のある「政府高官」ならば受かると考えます。しかし、日本の教育界では、それは「完全に無意味」になり、推薦人が学術と無関係な世間的な肩書・地位で判断しないと解説しています。 推薦人と申請する留学生の関係を考量されて、申請者本人をしっかりと理解していると判断されなければ、その推薦者を重視しません。奨学金支給の決定者は、「学部長か、それ以上の専門職者」になっています。  ⇒どうも中国では、推薦人の社会的な地位や役職によって決定されているようですが?

『日本留学後???』;中国に帰国したら、中国に馴染めくなった

 日本留学・生活後に、根本的に変化した中国人学生達がいます。日本人と同じ礼節やマナーを身に付けて、礼儀正しい日本人に囲まれて暮らすと、その結果、留学生自身も礼節を重んじて来ます。
 ⇒中国人から見たら、日本人は礼儀に煩い、煩さ過ぎるとも言えます

 公共の場所ではゴミ等を捨てずに、衛生的な環境下で勉強・生活した留学生達も日本滞在が長くなれば、長くなるほど、衛生面を重視する良い習慣が身に付きます。大量生産・大量消費的な中国とは違いますので、リサイクル等で環境保護を大切にして資源欠如の危機意識を持って来ます。日本の生活によって中国帰国後、逆に、中国生活に馴染めなくなった学生達も多くなり、人によっては再度、日本へ行ってしまいます。
 しかし、この変化も悪くなく、変化と言うよりも、むしろ『人間性の成長』だと思われます。

OVTAアドバイザー  (F;記)