【2016年9月 上海事情】
ノホホン島国;日本−2

 「ノホホン島国」の続き2で、中国と日本の比較文化論になります。

C)遺跡&古物の保存

 外国人:欧米人や日本人等からすると中国は、世界最古;5,000年の文明を誇り維持して、多数の遺跡や古物が残っていると思っています。

 しかし、その中国人達が日本の古都 「京都や奈良等」を訪れると『中国:隋や唐時代の雰囲気を感じて、懐かしく思える』との感想になっていました。何しろ、日本人は着物の事を呉服(春秋時代の華東地区の国家)とも表現していますから! 京都と奈良にはアメリカ軍の空襲もなかったため、古代の中国文明が今も残っているのでしょう。

中国の古都であった「長安・洛陽・開封等」にも、市内に古代;首都時代の建物はほとんど残っていないらしいです。北宋の都「開封」ですと市内の寺院地域に「鉄塔」と「繁塔」の2塔だけが残っていました。
 *なお、中国文明;古物や逸品の大多数は、台湾:故宮博物館に陳列されています。
D)都市国家

 都市・城下町の成り立ちや意味合いが世界中でどうも日本だけが、特殊で大きく違っていました。『』を英語に翻訳すると、日本では“Castle”で、中国では“City”になります。

 日本の城郭とは、武士や城主だけが立て籠もり、城下民は城に入らずに、戦争を見守ったり、見物したりして、協力して戦いません。もちろん、例外もありました。その例外的な城壁都市としては、戦後時代の堺や後−北条氏の小田原城;「総囲い」になります。

 中国・アジアや欧州では、都市全体を城壁で防御して、全住民が立て籠もる事を前提にしていました。(欧州でも、城と都市を分離した都市はあります)

 この相違は、どこに理由があるかと言えば、日本では敵方も、味方も、同じ日本人で、もし落城しても、負けても、住民を殺す事はほとんどなく、逆に、殺したりしたら、恨まれて、その後の生産活動が大きく後退して統治が難しくなるからです。故に、滅多に虐殺したりしません、単なる統治者の交代でした。(例外は、織田信長の一向宗一揆や比叡山焼討でした)

 アジアにも皇帝や王様に反逆したため、全住民が殺され、跡形も残っていない幽霊都市も多く残り、全住民:女性から子供までも徹底的に戦い、負けたら他都市への見せしめとして全員が奴隷にされたり、殺されたりと予想して、敵が引上げる、諦めるまで徹底的に、最後まで戦った籠城戦になっていました。

E)先物相場

 世界で最初に「先物相場」を登場させたのは、何と「大阪:堂島の米相場」になります。

 中・長期的に安定していて、騒乱や戦争等も起こらなかった江戸時代において、信頼を前提にした先物相場が登場したと思えます。

 江戸時代とは、ほとんど戦争もなく、飢死も少なかった、平和な〜平和な、250年間だったと伺えます。そして、『読み・書き・算盤』の基礎な教育が、日本の一般的な農民や職人:労働者にまで拡がりました。この教育水準が、日本発展の原点になったと思えます。宿題やテストは大嫌いでしたが、教育は大切だと感じます!

F)Biz感覚or相違

 日本企業と取引している中国人Bizマンから、日中Bizでの『相違』になります。

(Searchinaより)

 日本企業との取引では、まず「誤差は許されず。何事も緻密で正確!」になります。それ故に、自社にも『確認制度』という管理理念を取り入れ、情報の大小に関わらず、何事も最終確認するようにしています。

 日本企業は、誠実で契約書を交わしたら、全てを契約通りに行うので一緒に仕事をしていて本当にBizは簡単で楽しく、有言実行してくれるから計画的に物事を進めやすい。

 日本でも、1970〜1990年の間、「日本特殊論」が盛んでした。同じように、中国特殊論も現在、起きていますが、どちらかと言えば中華思想における『No.1』意識の表現になります。

 多数の分野「法律・規則やルール等」では、中国の方が日本以上に世界標準を採用・導入していますが、信号・交通ルール無視 等に見られるよう、自分だけが損する内容「法律やルール」を無視するだけです。もし逮捕されたら、今日は『運が悪い』と嘆きます。

G)“マスオ”さん化

 漫画サザエさんも登場した「フグ田マスオ」さんのケースになります。中国は2015年に、1人っ子政策を中止・修正しましたが、約30年間に意識が大きく変化していました。

 やはり平和な時代が続くと、家庭内はもちろん、組織内や社会でも、女性達が強くなるのは万国共通のようです。中国:上海でも1人っ子の娘さんが地方出身の男性と結婚したら、「入婿」として一族の中に入れて、義理の両親と共に生活する“マスオ”さん化の家庭が多くなって来たとも言われています。そのようなTVドラマ:コメディーも大ヒットしたそうです?

 更に、中国独特の戸籍制度も影響しています。都市部と農村部では社会保険や環境・給与等に格差・差別が強く、大きく、残っているため、良い条件である大都市、特に上海や北京 等に住みたい人々が多いとも言われています。
(逆の意識で、大都市にだけには絶対、住みたくない中国人も多数います)

 日本でも大財閥の一家である、大阪の住友家では、自分の家庭に息子が生まれても息子を外に出して、娘に優秀な男性と結婚させて、その婿に経営を任せていたそうです。故に、多くの産業分野で、江戸時代から平成までも住友の名前が続いているのでしょう ? 日本的ですが、一種の「経営と所有の分離」になります。

H)“空気”を読む

 日本のサービス・気遣いや“おもてなし”が世界的に高い評価を受けているのは、日本人が「空気を読む」のに関係があると解説しています。       (澎湃新聞−Searchinaより)

 日本では、周囲の人々と協調する「空気を読む」事が求められて、その場の雰囲気に合わない行動や然るべき対応が出来ない人は「空気が読めない:KY」と言われます。この思考は、中国人には余り馴染みがないので、「空気を読む」という思考や行動について紹介しています。

 “空気を読む”を「周囲の雰囲気」という意味で使用した人々が、日本人であるは疑いの余地はない。「空気を読む」のは日本人の国民性を如実に示して、逆の「時流に鈍感」や「雰囲気の変化を読み取れない」を「空気を読めない:KY」と表現する事は、すっかり日本社会に定着しています。この「空気」とは、日本人社会の「世間」が醸成した一種の「共通意識」を指して、周囲や他人との関係を構築する処世のためになります。

【不自然性?】

 2016/7月に国際裁判所が、南シナ海の領土問題について「中国の全面的な敗訴」と判断しました。すると、「アメリカの陰謀だ?」として、KFC(ケンタッキー・フライド・チキン:中国bPの外資系ファーストフード店舗 ?)への不買、不食騒動になって来ました。

 第3者としては、「何故、マクドナルドでないのか?」「コカコーラは、ペプシは、更に、GM(外資自動車のbP)には、どんな抗議をするのか?」との疑問に思えて来ますし、KFCだけへの抗議が余りにも、不自然だと感じられるからになります。

 (こんな文書を書けるのも、東京に住んでいるからです)

OVTAアドバイザー  (F;記)