【2016年7月 上海事情】
中国式の解説−(2)

2回目の「中国式」解説になります。

(Record-China & Searchina より)
『中国“Biz傾向”』

 中国法人におけるBizの傾向から、弱点が「思考等の欠如」だと判明して来ました。

(1)イノベーションや新発想&応用力の欠如

  • 「暗記中心」の教育制度による弊害で、逆に、新発想と応用はタブーかも?
何か新しく生み出しても、知的財産権への保護意識が低いため直ぐ他社に模倣されて、新規開発の研究費用が無駄になり、経営的には大損失!

(2)「費用対効果」の思考欠如

  • 安い人件費が前提条件になって、多数でも実際には仕事をせずに、ノンビリと携帯等で遊んでいる社員も目立ちます。  ;安物買いの銭失い
    *一変して、「個人の損得」計算だと、非常に素早く、正確にします
◆『費用対リスク』とも言えます。故に、日本法人はAsean進出に変わりました

(3)先読み(中長期的な思考・想像・発想・予想)能力の欠如

  • 「その場凌ぎ」で深く考えない? 有名な諺・言葉ですと『×××さえしてしまえば、その後は杜撰(ずさん)』 ;何とかなるさ!・面倒だ!
    *「過去と現在」からだけの選択・判断による“計画性”で、面倒を嫌って「小金」や「目の前の金銭」に飛ぶ付く傾向があります;撒き餌は有効?

対(1)⇒ コピー品製造ならば、開発費も苦労も不必要で簡単に儲けられる

対(2)⇒ 「費用対効果」で比較計算も弱い、出来ない“出たとこ勝負

対(3)⇒ 何もなければ、準備・予防や費用が無駄! 問題処理は人海戦術

(4)最大の問題点は、「認識不足

  • 上記の(1)(2)(3)を「弱点」だと、必要だと思っていません。そのため変える素振もなく、直す意思も持っていない。面倒事(予想・対応)が大嫌い
       ;高学歴者や海外長期の留学者・Biz者でも理解できていなかった

 故に、多数の製造業は“最短の期間に、最大のリターン”を得ようとして、「使用さえすれば、売れさえすれば、良いのだ!」との短期的な判断で製造・販売しています。

  • 1つの事柄に集中して、コツコツと真面目に改善を繰り返す事ができない
    ⇒⇒ 楽に、短期間に高利益を得る業種「不動産や株取引 等」に向いています
  • 心を込めて真剣に製品を生産していない
    ⇒⇒匠精神が欠如しています。 面倒な事よりも簡単な利益を指向します
    =「面倒回避」の思考は、ある面では正しいのですが、強すぎます
  • 中国人は、中国製品や発表数字をまったく信用していない
    ⇒⇒まったく信用していません!
      中国企業や政府が発表した数字に対する不信感は、日本人以上に強い

 数字への不信になると『政府の発表から、各社の決算社内まで』が全く信用できないため、Biz展開では自分の眼で、必ず、確認が必要になります。

 また、会計責任者は「自社の数字」に対しても、正確な情報への重要性や認識・意識を大きく欠いていました。

 何か問題が起きたら、得意の“人海戦術”と“処理”で、何とか解決してしまうのが、中国的・伝統的、になっているようでした。

 故にか、21世紀の中国における、人件費に基づいた運営・経営・Bizを理解できていない。

 自信満々な、自信過剰な、会計担当者でも、[与信管理や在庫管理・金融知識]を知らない点が問題になって来そうです。経済の上昇中では、何とかなっても、下降ぎみの現在では、各法人で大きな問題になります。会計専門家が当てにならないため、最終的な段階、つまり破綻・精算になって、やっと問題点が判明するでしょう、表面化しました。

 経営者や投資家には、自己の確認が重要です!

 多数の経営者が『上記のC』ならば、中国の繁栄は“砂上の楼閣”です。

 組織やシステムに大欠陥を抱えていて会計も出鱈目のため、信頼性や永続性を欠いていますので、中国の繁栄を一時的と判断・予想しました。

 今後は、あらゆる分野で「反乱万丈」「下剋上」の表現がピッタリと合い、思わぬ風雲児の登場や劇的な大変化を起こすかもしれません。

;是非、外れて欲しい予想ですが?

≪上海エリアでは、多数の経営者が(4)の傾向を強く持っていました≫

 
『中国苦痛:製造業』

 中国の製造業は、「4種類の現象」に苦しんでいます。      (新華社より)

第1は、低品質

 日本では洗浄機能付き便座炊飯器、ドイツでは刃物、フランスではトランクアパレル等、海外旅行において中国国内で製造されたハイエンド品(高性能・高価格)を争って買い求めています。中国の製造業が直面している問題とは、如何にして製品の品質とブランド価値を向上させ、中国人消費者の信用を得るかになります。 

→消費者は、中国製造業を全く信用していません。日本人や欧米人以上です
第2は、過小な利益

 大鉈を振るっても、“小さな分け前”しかないとして、ボーイングやエアバスの旅客機では、中国企業が全行程の約35%を担当していても利益は10%になり、「iPhone」では、アップル社が利益の60%近くを取り、中国企業は2%弱しかない。

 R&Dやブランド性獲得、サービスの充実に力を入れてこそ、企業は大きな利益を獲得できます。だが、中長期的な思考を欠いているため、難しくなります!

→技術開発するよりも、「コピー」製品作りの方が安上がりで苦労なしで儲かると思う体質や経営感覚・制度の下で、経営者の意識を変革するは困難・無理・不可能!
第3は、生産過剰でも輸入

 工場は在庫の増大で悩んでいても、高価格の外国製品を輸入する必要があるので、低付加価値商品から高付加価値商品へと産業構造を転換させねばならない。

→中進国が、何時かは通る迷路道です。 中国の転換は、「失敗か? 成功か?」
第4は、無秩序な競争での自滅

 家電業界では、熾烈な値引き競争で、姿を消滅した企業もあり、生き残った企業も全て「負傷」しています。核心的な技術を持たずに世界へ向かって伸びられないのだから、技術等の向上が勝利を得る重要な鍵になります。

 経済に強い中国首相「李克強」の発言と 様々なコメントを見ていきます。

 李克強首相が、『中国は、ボールペンのボールすら作れない』 未だに輸入に頼っているから、製造業は構造的な改革が必要だと訴えた。もし、李首相が言わなかったら、中国がボールペンのボールすらも製造できないと知らなかった。

 そして、多数のコメントが寄せられました。

  • 李克強首相の言う事は、道理にかなっている
  • 確かに下水油大国は、不甲斐ないな。首相の言う通りだ
  • 李克強首相は中国が嫌いなようだから、さっさとボールペンのボールを作れる国へ行ってしまえ
  • まったくその通りだ。高速鉄道や飛行機を造る前に、ボールペンのボールを真面に作れるようになるべきだ
  • ボールペンの製造技術すらないとは驚いた! てっきりボールペンは中国が発明したと思っていた
  • 製造業は、グローバル化しているからな
  • 中国の基礎科学は、一部は世界最先端だが、一部はまだまだ遅れている

  • 作れないのではなくて、この業界に特別な技術者が不足しているだけで、技術者にとってロケット開発はボールペンのボールの開発より重要だ
       ⇒⇒この思考が中国経済の発展を阻害・阻止していると判らない
  • こんな小物は金儲けにもならないし、国の実力を上げる事にも繋がらない
  • でも、日本は核爆弾一つ造れないけどな
       ⇒⇒日本人は核爆弾を造れないのでなく、永久に造りたくない

  • 結局のところ中国には、加工・組立工場としての役割しかない
  • 改革開放から何十年もたったのに、未だに世界の代理−製造工場なのか
  • 同じ内容を20〜30年前から言っているようだが、未だに変わらないのだな
  • 研究開発もせず、ひたすらコピーするだけ、企業は永遠に発展・成功しない
  • 中国のどこに核心的な技術があるというのだろう
  • でも、今どきボールペンを使う機会なんて少ないけどね
  • 日本製品ボイコットを主張する人達は、ボールペンも使えなくなるな
    ;現状を認識している人々が今後増えるのならば、中国経済も大丈夫でしょう

 発言者が首相なので事実でしょう!

 “日本企業が厳格な品質管理”で生産した製品を中国消費者は認めて、求めているが、一方の中国企業は中国人消費者が求める「現代の生活」の需要に応えていない。

 「日本製品と中国製品」を比較した専門家からの解説になります。

  • 中国製品は、品質が悪く、尊厳がない
  • 中国製品は、技術が粗悪で、研鑽が足りない
  • 中国製品は、管理が悪く、徹底できていない
  • 目的として、日本企業は「事業」で、中国企業は「金儲け

 多数の中国企業は、品質を一途に追求する「匠の精神」をほったらかしにして、企業規模の拡大化こそが生存の「絶対条件」だと認識しています。

 中国企業が、この意識を変更するのは困難で簡単ではない。

OVTAアドバイザー  (F;記)