顧問税理士次第で融資が違ってくるワケ


第2回 いい税理士はお客さんと太い絆で結ばれている

 税理士は、通常の会計業務や申告などを通じて、顧問先と親しく付き合っています。

 社長や従業員と膝を突き合わせ、間違いがないか確認し、申告の際には、会社の税金や社長個人の税金が最小限になるようにアドバイスを行い実行します。

 また、税務調査の際など、顧問先にすっ飛んでいって対策を練るなど、お互いに腹を割る関係も出来上がっています。

 さらに、「○○先生、じつは来月の資金繰りが危ないのです」というような電話もしばしばであり、日頃からの資金繰りの相談にも乗ることも多くあります。

 このように会計、申告、資金繰りなど会社経営全般にわたって中小企業をサポートし、日頃から、経営者と太いパイプで結ばれているのが税理士です。

 あまりにもパイプが太いため、経営者は従業員に隠し事ができても、税理士に対してはほぼ不可能といってもよいくらいです。

 また、あまりにも税理士の言うことをきかず、不正な申告などを働き続けるような顧問先には「もう御社の面倒は見られません」と自分から契約解除をすることもできますから、優秀な税理士が付き合っている顧問先は、それだけで銀行にとっては安心な材料になるのです。