第1回 相性がいいか
いい税理士とは、企業経営者の痛みがわかり、企業のビジョンに向かって一緒に行動し、考えてくれる税理士のことです。いい税理士に出会って、企業経営におけるアドバイスを受ければ、企業経営の基本方針が変わってきます。
この特集では、いい税理士のポイントを7つに絞り、ご紹介いたします。
第1回は「相性」です。
立場の違いこそあれ、経営者も税理士も人間同士のつきあいです。そのため相性が合う合わないは非常に大切になってきます。もちろん税理士としての専門知識や経験も大切ですが、相性が悪いと本来スムーズに進むべき仕事もなにかとぎこちなくなってしまいます。
では、「相性」の良さを判断するには何に気をつければいいでしょうか?
例えば、新しい税理士を探すときは、事務所まで出かけていき、実際に会うように心がけるのがよいでしょう。電話だけというのはよくありません。
1時間くらい話せば、お互い相性のよしあしは判断できると思いますが、もしわからない場合は「自分が話しやすいと思ったかどうか」を考えてみてください。
「話やすい人」は「聞き上手な人」です。初対面のときに聞き上手な税理士は、その後も顧問先の意見をよく聞いた上で一番よい方法を選択し、仕事を進めてくれる可能性が高いからです。
記帳だけを頼むのならともかく、今後事業を大きくしていきたい、アドバイスをしてほしいと望むなら、相性は大切です。税理士選びで一番大切なのは相性と言っても過言ではありません。