顧問税理士をどう選ぶか?


第5回 いい税理士の見極め方は?

 顧問税理士は、どのようにして探せばいいのでしょうか。

「経営者の友人、知人の税理士を紹介してもらう」
「管轄の税務署を訪ね、登録している税理士を調べる」
「銀行員や保険の営業マンに紹介してもらう」
「電話帳で探す」
「インターネットで探す」

など、さまざまな方法があります。

 大切なのは、いい税理士がどうかの見極め方です。一番重要なのは、レスポンスが早いかどうかです。

 これはと思う税理士には、電話やメールでどんどん連絡をとってみましょう。その対応で、おおよその能力が把握できます。よい事務所なら、事務員の対応が丁寧で親身なはずです。

 次に、対応のよかった事務所を数件にしぼり、実際に訪ねてみることにしましょう。通された応接室は掃除が行き届いているか、働いている所員に活気があるかどうかなどをチェックします。

 また、自分の希望はできるだけ詳細に伝え、確認をとっておくようにします。顧問料はいくらで、どの範囲までが費用に含まれるか、自社の会計ソフトに対応してくれるのか、どのくらいの頻度で訪問してくれるのか、得意とする業種は何なのかなどです。

 最初だからこそ聞くべきことは聞き、双方納得の上で、契約内容をはっきりさせておくべきです。これにより、のちのトラブルは避けられます。

 ただし、重要なのは、いくら優秀な税理士を見つけても、あなたと「相性」がよくなければ意味がありません。事務所の対応力、税理士自体の能力、そして相性までを考慮にいれて、顧問税理士を選びましょう。