顧問税理士をどう選ぶか?


第2回 日々の経理指導を税理士に任せる

 いま会計・税務の分野では、あらゆる種類のパソコンソフトが発売されています。パッケージには「これ一本で税務申告できる!」「税の専門知識は不要」というように一見、魅力的なキャッチコピーが並んでいます。

 そこで「このソフトさえあれば、顧問税理士と契約しなくてよい」と早合点する経営者がいますが、果たして正解なのでしょうか。

 会社をスタートさせると、商品がいつ、何個売れたのか、何をどれだけ仕入れたのか、経費はいくら使ったのかなど請求書や領収書、売上伝票、納品書類をもとに、日々の商取引を記録しておかねばなりません。これを記帳といいます。

 前述のパソコンソフトでも、記帳を行うと自動的に適切な勘定項目に仕訳してくれることを売り物にしたものがありますが、こちらも複式簿記の知識がないと、実際に使用するには、少々心もとないと思います。

 まずは、顧問税理士を見つけ、「会社にとって一番適切と思われる勘定項目などを設定し、記帳から仕訳を作っていくルールづくり」を行なってから会計ソフトを導入するようにしましょう。

 経理指導、決算申告、節税は一連の流れのなかにあります。税理士と相談の上、効果的な方法を模索し、実行しましょう。