会計事務所経営に役立つ情報
(2013年3月)

インターネットメディアを有機的に結びつけよう

税理士関連の検索動向に変化対前年比で軒並み減少

 Google上で検索される語句の人気度の動向を調べるサービス「Googleトレンド」で税理士関連のワードを調べると、軒並み2011年から2012年にかけて検索頻度が減少している。これは何を意味するのか。

 ひとつは、従来の検索ワードが変化していることが挙げられる。

 これまで税理士を探している見込み客が検索エンジンで調べ物をする際、「税理士+地域」「税理士+業務」で検索すると考えられてきた。

 それゆえに、事務所のホームページにSEO対策を施したりリスティング広告に出稿したりする際は、これらのワードに人気が集中し、価格が高騰していった。

 この動きに変化がもたらされ、ユーザーはもっと多様な検索語句で税理士を探しているようだ。

 クライアントのニーズが多様化しているということは、顕在化する問題もこれまでのように一括りでまとめるのが難しい側面が出てきているようだ。


ネット利用の手段に変化きっかけはFacebook

 2011年から2012年にかけて、インターネット界隈で大きな変革が起こったのもひとつのきっかけに考えられる。Facebookの登場だ。

 本国アメリカを中心に世界では2007年あたりから大ブームを巻き起こしていたが、日本で広く普及したのがこの2011年から2012年にあたる(2010年の利用者数が約300万人だったものが2011年には1000万人を超えた)。

 これまで、自身で読みたいコンテンツは検索エンジンを使って検索し、求める記事へとたどり着いていたユーザーが、Facebook(やTwitterなどのSNS)を利用することで、「信頼する友人や知人が推薦する記事(例:『いいね!』を押した記事)」を読むようになった。つまり、検索エンジンへの依存度が従来よりも下がっているとも考えられる。

 これは裏を返せば、SEO対策やリスティング広告も当然大切だが(検索エンジンで表示されないのはホームページが存在しないのと同じ)、それと同じくらいSNS対策も重要になってきたということだ。


いいね! ボタンとシェアボタン設置していますか?

 ここでもう一つ、Facebookに関する統計をご紹介しよう。Facebookのアカウントを取り、自身で活用している事務所ならば、すでにブログやホームページなどは持っているだろう。

 せっかく持っているこれらのコンテンツはぜひ有機的に結びつけていきたいところだ。

 Facebookで記事をフォロワーに拡散するための方法は主に2つある。

 ひとつは記事に対して「いいね!」と推薦する。もうひとつは、記事のリンクごと「シェア」し、文字通り共有する。これらの行為によってFacebookユーザーは自身の投稿欄(ウォールという)に記事を投稿する。

 事務所のホームページやブログを持っているなら、ご覧になったお客様が簡単に「いいね!」や「シェア」ができるように、ホームページやブログ本体にちゃんと「いいね!ボタン」「シェアボタン」を設置したい。これによって、ボタンを押したお客様だけではなく、そのフォロワーの皆さんにも記事やホームページが拡散されていくのだ。

 このボタンの設置にはホームページ制作の専門スキルが必要になる。分からないこと、ご相談などがあれば、ぜひお気軽にご一報いただきたい。


税理士による税理士のためのFacebook活用法