会計事務所経営に役立つ情報
(2012年11月)

Facebookを事務所のマーケティングで使うには(2)

フォロワー獲得のイロハ

 Facebookを事務所のマーケティング活動に使用するためには何が必要かを考えるシリーズ。今回は「フォロワー獲得のイロハ」をお送りします。

 せっかく公開したページも、身内にしか見られないのでは意味がありません。

 情報を必要としている潜在顧客にFacebookページの存在を知らしめるには何をすると良いのか、何をしてはいけないのかを考えてみたいと思います。


25人のフォロワーを集めユニークURLを設定しよう

 Facebookページ開設当初、ページのURLはランダムな英数字が割り振られます。順調にフォロワー数が増え、25人を超えるとオリジナルのURLを自由に決めることができるようになります(重複できないため設定する言葉は早い者勝ち)。事務所のFacebookページを宣伝する際、どちらがお客様に伝わりやすいか、一目瞭然ではないでしょうか。

 Facebookページを開設したら、まずはこの25人のフォロワーをクリアするのを最初の目標にするとよいでしょう。


フォロワーを集めるために何をすれば良いのか

 では、実際にどのようにしてフォロワーを集めれば良いのでしょうか。

 残念ながらこの命題に明確な答えや、一瞬にしてフォロワーが集まる秘密の必殺技はありません。

 それでも、成功しているページを見ると、いくつかのセオリーを実践しているのを見て取れます。


ポイント1「Facebook広告を出してみる」

 フォロワーを集める際に考えなければならないのは、会計事務所を探している質の高い潜在顧客をどうやって集めるか、ということ。

 Facebookにおいてこの設問への答えとして一番近いものがFacebook広告でしょう。

 Facebookページは、自身のページの右側に表示される広告を指します。

 Facebook内では、予算をかければ自由に広告を出せる上、ターゲットを詳細に設定できます。

 年齢、性別、地域はもちろん、独身か既婚か、職歴や学歴など細かく対象を選択できます。

 自身の求める顧客層に合致した組み合わせで出稿することで、期待に合ったフォロワーを集められる可能性がグっと上がります。


ポイント2「メールの署名に入れ込んで拡散する」

 メールの署名欄にFacebookページのURLを入れるのも効果的です。日ごろやり取りするメールの署名欄に入れ、送信相手に周知するのはもちろん、メルマガを発行しているなら、署名に入れるだけではなくメルマガの本文内で宣伝するのも良いでしょう。

 ただ、その際には「いいね! を押してください!」といったありきたりの表現ではなく、例えば「弊社のFacebookウォールにコメントを」とか「Facebookコミュニティーにご参加ください」「弊社のFacebookページにあなたの要望や質問をお寄せ下さい」など、フォローしたくなる、コミュニケーションを取りたくなる紹介文にしましょう。「自分ならフォローするかどうか」を考え、ユーザー目線に立って宣伝することが大切です。


ポイント3「継続的にFacebookページに投稿する」

 何より一番大切なのは、時間を掛けてじっくり取り組むことです。

 ホームページと同じく、開設してすぐに結果が出るものではありません。

 定期的に、想定しているフォロワーの属性に合った情報やネタを継続的に投稿しましょう。

 どんなに有益で質の高い情報を発したFacebookページでも、最終更新が半年前で止まっていたら、ページをのぞいたユーザーは新規でフォローしようとは思わないでしょう。

 逆に、短い時間内に大量に投稿し過ぎるのも考えものです。

 ウォールが埋め尽くされてしまうことを嫌ったフォロワーが、フォローを解除してしまう危険があります。

 適度な量の投稿を、定期的に継続して発信するように心掛けましょう。

 Webマーケティングは、効果が出るまで時間が掛かります。しかし、効果が出れば何より強力な武器となります。

 あきらめず、じっくりと続けていくことが、成功への近道なのです。「Webマーケティングにおいてはウサギよりもカメ」を心掛け、取り組んでいきましょう。