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ワークハピネスカンパニーへの変革を支援 |
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| 「会社」や「組織」をワークハピネス溢れる「チーム」に変える! |
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吉村 慎吾(よしむら・しんご)
早稲田大学政治経済学部卒業。公認会計士。外資系大手監査法人にて大企業・ベンチャー企業の日本及び米国での上場を支援。途中、日本証券業協会店頭登録審査部(現JASDAQ上場審査部)にて上場の審査官として数多くの上場企業の審査を行う。2000年4月より企業変革支援アウトソーサーである株式会社エスプール(ヘラクレス上場会社:2471)の立ち上げに副社長として参加。2004年10月同社代表取締役社長就任。2006年2月(株)エスプール大証ヘラクレス上場。企業の戦略アドバイザーおよび経営者として豊富な経験から、パフォーマンスに直結する企業変革コンサルティングを信条としている。
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【3つのキーワード】
1.徹底した「顧客志向」と「成長志向」
2.気づいた人がリーダー
3.「ワークハピネス」〜使命感と熱中が社員を幸せにする〜
【起業の頃について】
――起業のきっかけは。
吉村:
公認会計士として多くの企業の上場を支援し、またJASDAQの上場審査官として数多くの会社の上場審査に携わってきて、「様々な企業がどうやって成功し、どのようにして上場に至ったのか」、そのようなサクセスストーリーに接するうちに、自分もいつかは会社をつくり上場したいという想いが日々強まっていきました。
もともと父も祖父も商売をしていた環境で育ちましたので、自分自身も勤め人で一生終わるとは思っていませんでした。
監査法人でマネージャーとなり、このままパートナー(代表社員)を目指して頑張るという選択肢もありましたが、「自分の会社を立ち上げ、顧客により大きな価値提供をしたい!」、「もっと無限の可能性がある仕事がしたい!」と強く思い、大きなプロジェクトが一段落した翌日に辞表を提出し、会社をつくる準備を始めました。
――エスプール起業の経緯は。
吉村:
会社をつくる準備をしている時に、現在のエスプール会長の浦上と、たまたま再会したのです。彼とは、以前に家庭教師センターで一緒に仕事をしていました。浦上から、その家庭教師センターの社内ベンチャーとして、エスプールという会社を立ち上げたので、一緒にやろうと誘われました。
その誘いに魅力を感じたため、2000年4月に副社長として参加することにしました。(2004年10月に代表取締役社長に就任)
エスプールは、設立当初、家庭教師センターが80%出資する子会社としてスタートしましたが、私が参画してから4ヶ月間で、ベンチャーキャピタルから6億円を資金調達し、MBO(マネジメントバイアウト)しました。
当初の事業内容は、家庭教師として登録していても、なかなか仕事がない学生を、引越業者や倉庫業者へ派遣し単純軽作業を任せるビジネス(いわゆるアウトソーシング事業)で、競合他社も多く存在していました。しかし、他社に先駆けて、ITシステムを活用したオペレーションシステムを導入したり、コンサルティング的な発想を取り入れた斬新なサービスを展開していきました。
その後、着実に会社は成長し、2006年2月に大証ヘラクレスに上場することができました(現在は取締役として経営に参画)。
――エスプール社長時代はいかがでしたか。
吉村:
アウトソーシング会社の社長としての主な仕事は、「クレームに対する謝罪」と「顧客の開拓」でした。
例えば、「会場整理の仕事に30人、身なりのきちんとした黒髪の人をお願いします。」という依頼をいただき、「わかりました!」と派遣すると、そのうちの1人が前の晩に金髪に染めていたりするわけです(笑)。それで連帯責任で、30人全員が追い返されて、あわてて菓子折りを持ってすっ飛んで行き顧客に頭を下げるというような毎日で・・・。
また、顧客の開拓営業も、社長の私が率先してやるのですが、ほとんどが飛び込み営業で、にべもなく断られることも多かったです。
このような経験を通して、顧客への価値提供の在り方を見直し、もっと顧客に喜ばれ、斬新な価値が提供できる仕事がしたいと強く思うようになりました。
――エスプール総合研究所の設立の経緯は。
吉村:
エスプール総合研究所は、エスプールの社内ベンチャーとして2002年8月に一事業部として発足しました。(その後、2006年8月に子会社として分社化。)
それまでアウトソーシング事業で培った、人材モチベーション管理のノウハウを軸に、斬新な研修サービスや人事サービスを提供するのが設立目的です。
――設立当初ご苦労されたことは。
吉村:
そうですね。あまり苦労を苦労と思ったことがないのですが。しいて言えば、初めは当然顧客がいませんので、どうやって営業したかというお話をしましょうか。
朝9時に全社員を集め、会社四季報を各自に渡し、パッと開いたページの会社へ立ったまま電話をさせて、人事部長へのアポイントをとらせます。2件アポがとれたら座っていいよと(笑)。
当初は知名度がなく非常に苦労しましたが、地道な営業活動の結果、中小企業から名だたる大企業まで、様々な企業様と取引することができるようになりました。
【経営について】
――すごい導入実績ですね。既にエプソン販売でも導入されていますね。
吉村:
おかげさまで、現在では数多くの大手企業・一部上場企業様へ、弊社の社員研修やマネジメントコンサルティングサービスをご提供させていただいております。社員研修では最大手と言われる企業とコンペしても、500人の新入社員を採用する大企業の1ヶ月間の新入社員研修をまるごと受託できるまでになりました。
研修メニューも、新入社員研修〜管理職研修、経営者研修、営業研修やコミュニケーション研修まで、階層別研修やスキル研修など、様々な研修をご提供しています。
事業開始から7年でここまで来ることができたのは非常に幸運だったと思います。研修業界では後発で、しかも企業研修やコンサルティングの経験者が社員に一人もいないところからのスタートでしたから・・・(笑)。
――成功の秘訣は何ですか。経験者が一人もいない中で、どうやって社員のやる気や能力を高めていったのですか。中小企業の社長さんは、自分が一番頑張ってしまう人が多いようですが。
吉村:
やはり社員の無限の可能性を信じ、期待し、仕事を任せる。それに尽きると思います。私は、社員に対してほとんど介入もしませんし、ビジョンを示して「あとはよろしく」です。私は「あんなこといいな、できたらいいな。ドラエモ〜ン!」と、のび太君のように(笑)。「こんなのできたらいいよね」と問いかけ「いいですね〜」と社員が合意し、合意したらもう社員はやるしかない。もちろん社員の無限の可能性を心の底から信じているし、最終的には私が責任を負う覚悟があるからできるわけですけど・・・(笑)。
しかし最初の頃は、すべての案件を私がやってみせて切り開いていったのです。「やってみせ 言って聞かせて させてみて ほめてやらねば 人は動かじ」(山本五十六)ではないですが、私もやったことのない初めての案件を、社員の目の前でやってみせて、仕事も取ってみせて、「ほら、できるでしょ。俺と君に何の差があるの?」と。実際にIQを計ってみたら社員のほうが上だったりするわけです(笑)。「できるかどうかは、『勇気の差』だけなんだ」ということを証明すれば、「そうだよな。吉村さんができたんだから、俺たちにだってできるはずだ」となるのですね。そして実際にできたら、その人は「できる人」に変わるのです。
そのようにして、何人も何人も、できる人からやらせていくと、初めてのことを恐れる人は誰もいなくなるのです。それが企業文化になるのです。進学校にいると一流大学に行ける学力になるのと同じですね。いきなり進学校はつくれないけれど、徐々に当たり前の水準を引き上げていくのです。
――では採用の方針は。
吉村:
学歴・職歴は関係ありません。面接では、「地頭と根性」を中心に見ます。学歴よりも頭の回転が速い人がいいですね。それから根性がありそうな経歴は好きですね。例えば、何かスポーツをやっていたなど。前職での職務内容は、全く関係ないです。
ただ極端な話、どんな人材であったとしても、できる社員になるよう教育してしまうので、最終的には「地頭と根性」すらも、あまり関係ないかもしれませんが・・・(笑)。
――どのような経営理念をかかげているのですか。
吉村:
私たちの会社の使命(ミッション)は、「世界中の組織を、一生をかけるに足る「ワークハピネス」にあふれるチームに変えること」です。会社の基本的価値観(コアバリュー)は、「チェンジ・チャレンジ・エンジョイ・クリエイティブ・リスペクト」です。
いつも目にすることができるように社員はカード化(クレドカード)して持ち歩くよう義務付けています。実際にこのカードを使って朝礼を行ったり、会議で何らかの重要な意思決定をする際に全員カードを取り出して経営理念を確認してから意思決定するなど、社員に経営理念が浸透するような仕掛けや工夫を行っています。
――なぜ短期間でこれほど成長できたのですか。
吉村:
私たちがとことん「顧客志向」かつ「成長志向」だからです。これはクレドカードの中でも、「クライアントが先生」、「チャレンジングな仕事が成長の母」という金言で表現されています。
「顧客志向」に関して、受注するまでは金額のことは言いますが、受注したらお金のことは一切言いません。結果が出るまでとことんやりますし、コストを度外視して、お客様が考えている以上の提案を、次々にしていきます。「あなた達はどうしてそんなに一生懸命なの?」と言われるくらい、とにかく顧客第一です。常にお客様が何を求めているかをとことん考えて、エネルギッシュに行動します。コストを考えてお客様へのサービスを低下させるようなことは、絶対に許しません。「いい仕事をすれば、そのお客様から頂けなくても、いずれは私たちの財産になるのだから」と言っています。
「成長志向」に関して、成長のためには、あえて「難しい方を選べ」というのが、弊社の価値観です。A案とB案があったら、あえてチャレンジングな方を選んで提案します。別に難しい方を提案しても売上が高くなるわけではないけれど、あえて難しい方を選ぶ。そうしていくと、社員はどんどん成長するのです。
「顧客志向」と「成長志向」を徹底して実践していった結果、さまざまなノウハウが蓄積され、新しいサービスが次々と生まれ、大きな利益がもたらされました。今後も長期にわたって利益がもたらされることを確信しています。
――組織体制はどのようになっているのですか。
吉村:
私たちの会社は、組織図があってないような会社です。「これが大事だ」となったら、組織の枠を超えてそれに集中して皆でやりましょうと。普通の会社では、部長は自分の地位を守ろうと保身に走るものですが、弊社では、部長が自らチームを廃部にすることすらあります。その時、会社にとって最適なチーム体制を取ることを最優先できるのです。
――なぜそのように全社的な考え方ができるのですか?
吉村:
「ワンチーム・ワンドリーム」が徹底されているからです。皆で1つのチームだとの認識を全員が持って行動しているのです。
――人事・給与制度も関係ありそうですね。
吉村:
給与については、階級制度のみです。例えば大将は大将の給与、少尉は少尉の給与です(笑)。部門長であろうが役職手当は付きません。営業パーソンも、成績によってボーナスが変わることもないです。そうすると、自分の営業成績よりも全体への貢献を考えるようになるのです。長期的な評価で報いるという制度にしています。
要するに人事制度が、正しいことをやることを邪魔しない制度になっているのです。社員の「安心・安全」を保障する制度とも言えます。個人の私欲を無くせば、最適なチーム編成ができるのです。今顧客が望んでいることをやるためにチームを作ればいいのですから。人は本来、愛にあふれているし、調和を求めているし、成長を求めているものです。社員の「安全・安心」を満たしてあげないと、社員は、自分の地位を守りたいとか、評価を下げたくないという保身の考え方・行動に走ってしまうのです。
弊社は、給与も安くないですし、降格人事も一切ないですし、私が怒ることもない。チャレンジして失敗しても、「よくやった!学習したな!」と褒められる(笑)。そして失敗にめげずに、そこから学習し、さらなるチャレンジをしている人に「お前、格好いいぜ!」と大絶賛します。
――「気づいた人がリーダー」という合言葉もあるそうですね。
吉村:
そうそう。気づいても、こうすればいいのに・・・と言うだけの人には、「お前、何者?」と言います。「評論家はいらないんですけど」とね(笑)。失敗したって地位も何も失わないのだから、チャレンジしたほうが得でしょう、ということが浸透しています。
――そうした企業風土を作り上げたのは、すごいですね。
吉村:
全社員に対して、「必要のない人は1人もいない。お前を頼りにしている」と常に言っています。
半年に1度、社員一人ひとりに手紙を書いています。手紙では、感謝の気持ちを表し、社員のいいところだけを見て褒めまくります。すると社員も、「自分は認められている」ということを意気に感じて、また仕事に意欲的に取り組んでくれるのです。
会社の数字も、全部オープンに見せていますし、儲かったら社員に還元しています。会社の成長が自分のやりがいにつながり、貢献しがいがあるのです。
――インテリアがお洒落ですね。サーフボードをテーブルがわりにしたり、ゲームやバランスボールがあったり・・・。
吉村:
「遊び心」が大切ですね。人間はそもそもクリエイティブなのです。いい仕事をしようと思ったら、「非現実感」の中に身を置くことが必要なのです。
仕事・生活だと思うと深刻になって、アイデアが出なくなります。子供のころなぜ皆クリエイティブだったかというと、生活がかかっていないからですよね(笑)。ですから、どれだけ「非日常感」を出すかということに配慮した空間にしているのです。「仕事じゃないよ、遊びだよ。真剣に遊ぼうぜ」と。それがいいアイデアを出し、クリエイティブなものを生み出していくのです。
――社員研修のポスターも、キャラクターが可愛らしいですね。
吉村:
研修の名称が「ワクワク冒険島〜コンラン王国の試練」とか、「ZIPANGU〜失われた金塊を探せ!」とか(笑)。でも、これが名立たる大企業に採用されているのです。普通の研修会社だったら、絶対に躊躇して使えないタイトルですよね。
――貴社の経営理念にも出てくる「ワークハピネス」とは。
吉村:
私たちは、人生のほとんどを会社で過ごすのですから、仕事がハッピーならば、人生も充実するわけです。
仕事には、「使命感」と「熱中」が大切です。幸せは、熱中の中にあるのです。自分が「好きで、得意で、人の役に立てること」、使命感の持てる仕事に没頭できている状態が「ワークハピネス」です。我々は、会社や組織をワークハピネス溢れるチームに変え、社員を幸福にする会社をつくるためのお手伝いをしています。
【パーソナル情報について】
――好きな言葉は。
吉村:
「無限の可能性を信じる」です。
社員の可能性を信じ、また自分自身の可能性も信じて、ワークハピネスを日々実践しています。
――尊敬する人は。
吉村:
坂本竜馬です。
彼は、地位も権力も何もない普通の人でしたが、無限の可能性を信じていました。あの時代に、幕藩体制を壊して民主国家を作れると本気で信じ続けられたというのは、相当すごいですよね。大きなビジョンと広い見識が、彼を一流に押し上げたのです。
――中小企業の社長にお薦めの本は。
吉村:
「坂の上の雲」です。
これは、中小企業が大企業になっていくまでのロマンの話だと思うのです。極東の小国だった日本が、欧米列強の国々に伍していくまでの様子が生き生きと描かれています。当時の日本人は、一生懸命勉強して国際社会に追いつこうと、皆が目線を高くして懸命に働いていたのです。この本は、弊社の社員にも薦めています。
「竜馬が行く」も大好きです。
せっかく生まれて来たのですから、ロマンと高い志を忘れずに、いつ死んでも悔いのない生き方をしたいものですね。
――今日は本当にありがとうございました。
吉村:
こちらこそありがとうございました。

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