日本企業を取り巻く環境はまだまだ厳しい。このような環境下、多くの経営者はさまざまな施策を打っている。
しかし、まずやるべきことがある。自社の経営理念をしっかり押さえ、ブレることなく、やるべき手をどんどん打つことだ。すなわち、社会における自社の役割をしっかりと認識し、他社にはできない自社ならではの強みを活かした事業に取組むべきである。
自社の役割を見失わずブレない経営を実践すれば、永続発展する素地が出来上がっていく。ブレない組織を作り、全社活動(方針目標・プロジェクト活動など)、日常業務といった経営活動に真摯に取り組み、継続的に成果を上げ続けるためのポイントを述べたい。
トップは自分の言葉で、どうなって欲しいのかを発信し続けなければならない。これが社員一人ひとりを動かすことに繋がり、リーダーもトップの思いを汲み取ったリーダーシップを発揮することになる。
どのような方針もプロジェクト活動、日常業務も、現場の意識が高まるのは自ら問題を発見し、それを改革する自発性の姿勢を通じてである。どんなに意識の高い社員がいたとしても、1人では活動は続かない。自発性が高まる社員が増えてくるほど、活動のスピードと質が加速していく。
組織の目指すべき方向性(ビジョン)を明確にして、社内で共有させる取組みをする。そして日常業務の中で、全社活動が継続的に行われる仕組みを構築するのである。より活動を推進するためには、全社間、部門間で協力をしながら進めていくことが重要になり、良好なチームワークづくりが鍵になる。
プロジェクト活動でリーダーが不在時には、サブリーダーに現場のマネジメントを体験させ、次期リーダーとして活動させることでステップアップができる。各階層でステップアップの機会を戦略的に準備すれば、継続的に次世代を担う人材を育てられる。
今後の経営環境を睨みつつ、ブレない経営で強く、そして逞しく挑んでいただきたい。
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