タナベマネジメントレター


コンサルタンツ・EYE
『成長の鍵は貴方の心の中にある』


  人がビジネスにおいて成長するためには、豊富な経験・知識、教育、環境など、さまざまな要素が考えられる。しかし“成長の鍵”となるものは、自分自身の心の中にあるのではないかと筆者は考える。

1.能力格差は“スピード格差“

 ゼロとは“全くないこと”を意味する。インドで生まれたこの概念は、今や世の中に数多く存在する。ところが人の能力に関しては、このゼロという概念はない。能力がゼロという人はいない。

 いや、むしろ人の能力にはさほど差がないのかもしれない。確かに能力の高い者は、そうではない者に比べて頭の回転が速い。仕事の処理も早い。

 成果もよく上げる。しかしながら、能力が全くない者がいないと仮定すれば、それらの多くはスピードの差と言えないだろうか。倍の時間があれば、同等の成果を上げるかもしれないのだから。

2.スピード格差は“努力格差“

 ところが、倍の時間をかけてまでやり切ろうという者が意外と少ない。能力が低い上に意志も弱く、あと一歩のところで諦めてしまう。能力が高い者と同等の成果を出すには、人の倍の努力をするしか他に手はない。

 確かに最初は時間がかかるかもしれないが、徐々に経験効果でスピードは確実に上がってくるはずだ。そのうち、能力が高い者と肩を並べるように仕事が出来るようになる。いつまでも倍の努力をすることを惜しんでいては、人は成長しない。

3.達成感を味わい続けて人は成長

 努力して成果を上げ、達成感を味わうことを習慣化することが重要だ。絶対に負け癖をつけてはいけない。努力を積んだ者は、次からはもっと少ない時間で同等の成果を生み、さらには同じ時間でもっと多くの成果を生み出すことができる。

 達成感を継続して味わうことでやる気が増し、さらなる期待に応えようと一層努力し、成長する。一旦、心に火がつけば、その人の可能性は無限大である。

 成果の違いはスピードの違い。スピードの違いは努力の違い。努力の違いは意志の違いだ。強い意志を持って達成感を味わうことを習慣化すると、人は必ず成長する。決して妥協してはならない。まさに成長の鍵は、自分自身の心の中にある。

以 上



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