タナベマネジメントレター


コンサルタンツ・EYE
『アクティブリスニングを活用しているか?』


 アクティブリスニングというスキルがある。文字通り「積極的に聞く」というものだ。意外に思われるかもしれないが、仕事ができると自負しているビジネスパーソンほどできていない。

 アクティブリスニングは、次の点を組み合わせて相手の話を聞く。

 ● 相手の目を見る(緊迫した場では真剣な表情で、リラックスした場では楽しそうに笑顔で、といったように場の雰囲気に合わせる)
 ●相手の話に合わせてうなずく(うんうん、それで?など)
 ●相手の言葉を繰り返す
 ●相手の言葉を言い換える
 ●相手の話を黙って聞き、話の続きを促す
 ● 相手の考えを引き出す質問をする(YesかNoで答えられるクローズドアンサークエスチョンではなく、あなたならどう考える?どのように感じる?どのようにしたらよいと思う?などのオープンアンサークエスチョン)

 当たり前と言えば当たり前なのだが、仕事ができると自負しているビジネスパーソンは、取引先や部下の話を最後まで聞かず、「つまりこういうことですね」「いやいや、これは○○だから・・・」などと言いがちで、相手に話す隙を与えないことが多い。

 自律性が高く発信力も強いビジネスパーソンは、その積極性から成果を出すのが早い。しかしその半面、チームの中では独善的で人の言うことを聞かないという特性が強いと感じさせることがある。

 混乱時や緊急を要する時には指示型で早い意思決定が必要なことが多いが、取引先やチームメンバーとのコミュニケーションが十分に取れていない場合には、重大な問題やクレームが発生することもある。

 このようなことを少しでも自覚している人にお勧めしたいことがある。相手が話す分量と自分が話す分量を7:3になるように意識してみることだ。相手とのコミュニケーションが劇的に変化するのを体験できるだろう。



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