タナベマネジメントレター


コンサルタンツ・EYE
『真の戦略幹部を数多く育てよ』


 「社長を支える戦略幹部の数が、企業の永続発展の鍵となる」と言っても過言ではない。戦略幹部とは、「自社及び自部門のビジョン」と「現状とのギャップ」を正しく理解し、ビジョン達成に向け、業績・未来・人をつくることができる幹部のことを指す。

 構造転換期を迎える日本経済と言われる中、過去の経験や成功体験だけでは成果を求められない時代になった。

 そのような環境下で戦略幹部に求められる能力は、先見力、事業戦略力、組織変革力である。言い換えれば「道なき道の開拓力」「未知との遭遇への適応力」「戦略を組織で実行するリーダーシップ」が必要だ。

 タナベ経営が開催する「プロ戦略幹部スクール」を活用した戦略幹部育成の事例を紹介する。

 ある部品メーカーのA社長は48歳の2代目の後継経営者であり、5年前に創業者である父親から事業を譲り受けた。社長就任の半年前に相談があり、就任後はこれまでのトップダウン型ワンマン経営から組織経営へ、経営スタイルの転換を行いたいということであった。

 そこでA社長と次代を担う幹部4名で、自社及び自部門の戦略を策定する戦略幹部育成を行った。検討ステップは以下のとおりである。

1.自社のビジョンの再確認
2.内外環境の分析を行い、現状課題の共有と目指すべき事業戦略の構築
3.事業戦略を実現する経営戦略(ヒト・モノ・カネの資源再配分)の設計
4.数値計画(中期計画)の策定
5.突破口としての具体策の検討

 上記の戦略構築を行ったことで、A社長のビジョンを次代を担う幹部4名と共有することができた。加えて戦略を推進する幹部がその構築に関わることで、戦略推進力の強化も図れた。

 自らの手で次代を切り開ける「真の幹部」を育成し、永続発展する価値ある企業へ挑戦し続けていただきたい。



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