タナベマネジメントレター


コンサルタンツ・EYE
『幹部としての役割』


 最近「会社の改革が思うように進まない」という悩みを、ある経営者から受けた。聞くところによると、幹部が何かと理由をつけてやるべきことをせず、考えることすらしないとのことである。

 タナベ経営では「会社の成長は社長で決まる。その成長スピードは幹部で決まる」と言っている。なぜ、幹部がそのような体質になっているのだろうか?

 原因は色々と考えられる。大きな要因の一つとして、幹部自身が自社についての現状認識が出来ていないからではないだろうか。自社の置かれている環境がどうなっていて、自社の強みは何なのか、どのような市場に強みを投入しようとしているかなど、しっかりと現状を把握できているかが重要である。

 自社をしっかり分析することにより、自社の問題点がどこにあるかがわかる。その問題点を知らなければ、成長するために何をすべきかという改善策はわかるはずもない。

 要因として次に挙げるのが、経営者が考えるビジョン(あるべき姿)を幹部メンバーが共有できていないのではないかということである。経営者の目指すべき姿が理解されていなければ、その実現を担う幹部メンバーはどのように動くべきかわからないであろう。

 幹部として大切なことは、現状認識することと経営者と共有したビジョン(目指すべき姿)とで、現在とのギャップをつかむことである。このギャップから、いつまでに何を実施するかを明確にすることで初めて会社の成長に寄与することができ、その後の成長スピード加速にも繋がる。

 現在、自社がどのような環境にあり、自社のビジョンが何でそのギャップを埋めるために何をしなければならないのかを考え、それを実践するための仕組みを構築することが幹部としての役割であることを再認識していただきたい。



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