タナベマネジメントレター


コンサルタンツ・EYE
『部下を育てる正しい判断の進め方』


 チームをまとめる際、リーダーに求められる条件は「現状認識し、正しい判断で人を動かすこと」だと言われている。

 まず現状認識とは、職場において日々起きている事実のうち、価値ある事実をタイムリーかつ正確に把握することであり、正しい判断を行なうためには必要不可欠なものである。

 なぜなら、どんなに優秀なリーダーであっても、ピントが外れていたり間違った事実をもとにしては、判断を誤ってしまうためである。では、正確な事実を把握するためにはどうすれば良いのであろうか?

 事実を把握するには、大きく次の3つの手法がある。

1.現場に行く
2.部下からの報告を受ける
3.数字で経過および結果の現状を知る

 リーダーがいる職場で、チームの現場業務がすべて完結するのであれば、ほぼすべての事実が把握できるであろうが、そのようなケースは稀である。複数いる部下の営業すべてに同行するのは不可能であるし、拠点展開している場合は目の届かない手薄な現場が必ず発生する。

 そこで、チームとして組織と人材を育てるためにも、部下からの報告と数字による現状把握を根付かせていただきたい。

 報告については、「どのような情報を、どのタイミングに、どのような手法で行なうか」を決めてチーム内で実行していく。大事なのは例外なくチーム全員で取り組むことと、リーダーが率先して行なうことである。

 社歴・年齢に関係なく全員で取り組むことで、実行できていないメンバーを指摘し合うことができ、チームの連帯感づくりに一役買うこととなる。

 またリーダーが率先して行なうことで、「自分一人ぐらい許されるだろう」と考えてしまうメンバーを牽制し、上司がやるからには部下も従ってやるという良い習慣を身に付けることができる。部下とはリーダーが言う通りに・・・ではなく、リーダーがやる通りに実行するものである。

 リーダーの価値ある事実を把握して正しい判断をするという繰り返しが、「今、何が大事か」というチームの価値観の一致を生み、ピントのあった人材が育つチーム作りを図ることができるのである。



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