タナベマネジメントレター


コンサルタンツ・EYE
『顧客情報の肝所〜ポイントを押さえよ〜』


 営業会議や営業関係のプロジェクト会議などに参加すると、必ず「インストアシェアを上げる」という話になる。営業活動では、取引顧客単位で売上を上げることが最大の使命であり、日々営業活動の中で考えなければいけないことである。

 しかし、実際は「納期に追われている」「不具合・クレーム対応している」「コストダウン要求に応じている」など、後ろ向きな仕事が非常多い。これではなかなか売上は上がらず、営業戦略を構築しても計画通りには進まない。

 このような状況に陥る原因はいろいろあるが、顧客情報の把握不足がの一つと考えられる。顧客情報は体系的に押さえる必要があり、この顧客情報を定期的に更新していれば、どこの誰に何を提案するかが把握でき、効率良く営業することができる。

 数ある顧客情報の中でも、最低限押さえておかなければならないポイントは以下の6点である。

1.組織:どの部署で何をつくっているかを把握し、攻めるところを明確にする
2.各部門・部署のキーパーソン:重要人物を明確にして関係を構築する
3.製品の出荷数量:マーケットシェアがわかり、営業を強化するかの判断を行う
4. 資材の購買量・購買金額:マーケットシェアの判断材料。また内製化を強化しているのか、外注化を促進しているのか把握する
5.主要仕入先:ライバルを把握し、差別化戦略を検討する
6.主要販売先:どの企業と取引しているかによって、顧客の今後の動きを予測する

 外部環境が変化する中で、われわれの顧客もさまざまな施策を取ってくる。経営幹部・営業部門長は、「各顧客のニーズに対応する」「求められる前に求めるであろう新しい提案を行う」など的確な指示が出せるよう、常に顧客情報の把握に努めていただきたい。



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