社会福祉法人の会計・経理Q&A


Q26
 ペイオフ解禁に伴い、額面1億円(@100.30)、経過利息63千円の国債を購入しました。この会計処理について、とくに経過利息の仕訳はどうなりますか。



A26

 国債購入時の経過利息の処理については、次のとおりです。


(総勘定元帳系列の仕訳−損益計算)
借方科目 金額 貸方科目 金額
流動資産 <B/S> 流動資産 <B/S>
前払金 63 現金預金 63
  預金

(資金収支元帳系列の仕訳−資金計算)
借方科目 金額 貸方科目 金額
  <C/F>   <C/F>
仕訳なし   仕訳なし  
   


 次に、利息受取時の処理は次のとおりです。経過利息については初回受取時のみ経過利息の戻入が生じます。


(総勘定元帳系列の仕訳−損益計算)
借方科目 金額 貸方科目 金額
流動資産 <B/S> <サービス活動外増減による収益> <P/L>
現金預金 17 受取利息配当金収益 17
預金 受取利息配当金収益

(資金収支元帳系列の仕訳−資金計算)
借方科目 金額 貸方科目 金額
  <C/F> <事業活動による収入> <C/F>
支払資金 17 受取利息配当金収入 17
  受取利息配当金収入

(総勘定元帳系列の仕訳−損益計算)
借方科目 金額 貸方科目 金額
流動資産 <B/S> 流動資産 <P/L>
現金預金 63 前払金 63
預金  

(資金収支元帳系列の仕訳−資金計算)
借方科目 金額 貸方科目 金額
  <C/F>   <C/F>
仕訳なし   仕訳なし  
   


 前回利払日から購入日までの利息(経過利息)は、前取得者の受け取るべき利息ですので、購入時に一旦、前取得者に支払っています。初回利息受取時には、これを精算(戻入)することになります。