ここでは、有価証券の取得を長期保有目的で行ったものとして、プレミア部分の仕訳を示すと次のとおりです。 (総勘定元帳系列の仕訳−損益計算)
(資金収支元帳系列の仕訳−資金計算)
この資金収支計算書の「投資有価証券取得支出」の計上を行うにあたり、予算措置が必要です。 国債は、満期償還されれば、国によって保証された元本が返還されることになっていますので、このプレミア部分については、償還までに償却を行う必要があります。ここでは5年償却を行うものとして期末時の処理は次のようになります。 (総勘定元帳系列の仕訳−損益計算)
(資金収支元帳系列の仕訳−資金計算)
このプレミア部分の300千円は、利息の前払いと考えられるため、「受取利息配当金収入」で会計処理を行います。一見すると、奇妙な仕訳に思われますが、プレミア発行の場合には、その分半年毎に受け取る利息の利率が高く設定されています。 国債を購入する場合には、利息の表面利率からプレミア部分を加味(控除)した実質利率を検討して、購入の判断を行う必要があります。 |