相続手続き事例
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身分証明のない相続人
(2012/03/27)

 被相続人の死亡後、何年も連絡のとれない相続人がいましたが、なんとか居場所をたどることができ、分割協議をすることができました。

 その分割協議書に押印いただくために、印鑑証明書の有無を確認したところ、印鑑登録はなく、住民票も現在住んでいるところにはないとのことでした。実は、相続人には前科があり、身元保証がなかなか得られないため、仕事は建設業の現場を転々としていたのでした。現在の職場は5年以上もいて、信頼も責任もあるのですが、会社自体が従業員の住民票がどこにあるのか無頓着だったため、このような状態になっていると相続人は言っていました。

 相続人は今住んでいるところに住民票を移したら、これを機会に国民健康保険や国民年金にも加入したい、銀行の預金通帳も作りたいとのことで、いろいろと希望を膨らませていました。現在は、何でもかんでも本人確認が必要な時勢です。

 そういった中で、印鑑証明書をつくること自体が難しい場合もあるということを認識した一件でした。




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