■ 公的年金制度の役割 公的年金は、老後の所得保障の主柱として、高齢者の老後生活を実質的に支えていくことをその役割としています。 このため、年金の実質価値が目減りしないよう、毎年、物価の上昇に合わせて年金額の改善を図るほか、5年ごとの財政再計算期には、生活水準の向上等に応じて、年金額の改定を行っています。 このようなことが可能となるのは、公的年金に現役世代が必ず加入することによって、安定的な保険集団を構成し、受給者にとって個人の責任で対応できない物価の上昇や、国民の生活水準の向上に対応した給付の改善などに必要な財源を、後代の世代に求めるという仕組み、いわゆる世代間扶養の仕組みによっているためです。
■ 公的年金制度の体系
そこで、昭和60年の改正により全国民共通の基礎年金が導入され、厚生年金や共済組合は、その上乗せとして報酬比例の年金を支給する制度に再編成されました。 その他、サラリーマンのより豊かな老後を保障するものとして厚生年金基金があり、また、自営業者等に対し基礎年金の上乗せ年金を支給するものとして国民年金基金があります。 ■ 年金給付の種類
■ 参 考
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