小さな会社の簡単経理
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銀行にお金を借りるときの注意点は?

借入する場合は、資金使途と返済計画をしっかり立てよう

【ポイント】
(1)中小企業は、社長個人の連帯保証が不可欠
(2)返済実績が新たな借入を容易にする

 お金を借りる時の注意点として、第一に資金使途を明確にしておくことです。月次の貸借対照表をしっかり理解し、なぜ借入をするのか明確にすることです。

 設備投資を1,000万円したい、売掛金が500万円増加したから、といった明確な資金使途があってお金を借りることです。赤字を埋めるという後ろ向きのお金は借りるべきではありません。最悪の場合は、経営再建計画を作成し、毎月決算を行い、月次単位で黒字経営へ舵取ることを前提にお金を借りることです。

 次に、借入金の返済原資は、減価償却費+税引き後利益の合計しかないということです。

 5,000万円を5年借りたら、金利3%として、毎月元金83万円+金利15万円、合計98万円程度の返済が発生します。金利を支払い、尚、減価償却費+税引き後利益83万円が出る会社の状態であれば、この借金の返済に目途が立ったといえます。減価償却費は経費となりますが、お金が出て行かず手元に残ります。また、1,000万円の利益が出ても税金で約40%無くなります。手元に残るのは減価償却費と税金を支払った残りの利益という訳です。この計算式通りにうまく経営がいかないと、また借入金を増やさなければ資金が回らなくなってしまいます。

計算式を借入前に要チェック等式を理解しよう!

年間借入金返済額 < 減価償却費+税引き後利益

土地の購入資金 = 自己資本 【資本金+利益剰余金】


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