小さな会社の簡単経理
 会社の締め日の上手な決め方は? 前へメニューへ次へ

会社の締め日の上手な決め方は?

【ポイント】
・給料や支払の締めと支払は会社で決める
・支払は入金のタイミングを良く考える
・手形はもらわない、使わないのが原則

☆月末にお金がたくさんあるように支払日を決める

 給料や経費の締め日と支払日はどのように決めたらよいのか?

 これは原則として会社の自由です。ただし、仕入先等との契約で締め日や支払日を決めたらそれに従うことになります。少しでも決算書を良く見せようと思えば、期末にお金が多くあるように見せる必要があります。給料は通常【15日締めの25日払い】の会社が多いようですが、月末に現金残高を多くしたいのであれば、【25日締めか月末締めの5日か10日支払】にするのも一案です。現金支払ではなく給与振込であれば、締め日から支払日まで10日間くらいが必要ではないでしょうか。

 次に仕入や支払は通常月末締めの翌月末が一般的なようですが、月末締めの翌々月の5日払いにすると月末現金・預金が増加し、金融機関の格付・評価が良くなり、金利等が優遇されます。逆に売掛金の回収は1日も早い方が会社の資金繰り・財務内容が良くなります。入金があったら支払うことを原則にしてください。中には売掛金額を手形で支払う会社もあります。一般的には卸業では手形が多いですが、できれば手形を受け取ることは避けたいものです。商売ですから現実には難しいことも多いでしょうが、まずこちらの希望として手形取引を避けたいことを話してみてはいかがでしよう。場合によっては、思い切って手形支払の会社は取引を断る勇気が必要ではないでしょうか。原理的には手形取引がなければ倒産しません。当然給与や仕入代金を支払わないと労務倒産やモノが手に入らないことがありますが、手形不渡り〜銀行取引停止とはなりません。


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