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第14回 業務を細分化し、業務に応じたスペックの人材を採用する

(2016.11.22)

 株式会社ooyaビジネスクリエイトの大谷(おおや)です。

 先日もお伝えしましたが、山梨・東京・名古屋・長野・大阪と続いたエプソン販売様の講演がひとまず終わりました。

 多くの方に参加いただき、ありがとうございました。

 その講演を通じてわかったことがあります。

 それは、アンケートの評価(5段階)を集計すると、所長先生の場合はほぼ全員「5」で、職員さんだと「4」だということです。

 要するに、職員の方にすると『中身のある話をしているし、言っていることはわかるので「3」や「2」はつけられないが、かと言って「5」をつけるのもしゃくに障る』ということなのだと思います。

 個人的には「しゃくに障る」ということは、「それだけ響いた」ということなのだろう、と勝手に解釈し、これからもどんどん発信したいと思います。

■ 今週の法則:良い人材を採用するには欠員採用をやめること

[解説]

 前回からお伝えの通り、会計事務所における人材採用は困難を極めています。

 ですが、残念ながらこの問題は一過性のものではなく、これからも永遠に続く問題です。であれば、抜本的な対策をとるしかありません。

 その対策とは、「業務を細分化し、業務に応じたスペックの人材を採用する」ということです。

 会計事務所の業務は主に

1.資料の回収 → 2.入力 → 3.入力チェック&修正 → 4.税務チェック → 5.資料作成 → 6.月次訪問 → 7.決算申告

に分かれますが、みなさまの事務所では、何番から何番を担当者が行っていますか?

 事務所によっても異なるでしょうが、「2」はともかく、「3番以降は担当者」という事務所が多いのではないでしょうか?

 この場合、人材募集をするとなると、今すぐは無理としても「3〜7までができる人材を募集する」ということになりますが、今後はますますそういう人材は益々採れなくなることでしょう。

 ではどうしたら良いのか?ということですが、それが、前述しました「2〜7」の工程をいくつかに細分化して、それぞれに応じたスペックの人材を採用するということです。

 もう、以前のように「2〜7ができる人材」はなかなか集まりませんし、IT化や外注、在宅、パートといった様々な手法・働き方がある現在、そもそも一人の人がすべての能力を備える必要はありません。

 是非、所内の分業化を進めて人材採用とローコストオペレーションを実現しませんか?


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