株式会社ooyaビジネスクリエイトの大谷(おおや)です。
先日、山梨県の甲府市で、税理士事務所向けに講演をして参りました。
なぜ甲府なのかと申しますと、エプソン販売さんが発売された「領収書や請求書をスキャニングするだけで仕訳ができる会計ソフト&ハード」のお披露目セミナーの第1回が甲府であり、その基調講演をして来たからです。
数年前から、マネーフォワードさんやFreeeさんなどに代表される「自動入力ソフト」が広く知られるようになりましたが、多くの会計事務所では、依然、業務の大半は領収書や通帳コピーといった「紙」からの入力が大半だったため、「ITの波が来た」と言っても、「そうは言っても今まで通り入力作業があるじゃないか?」と思っていた方も多いかも知れません。
しかしながら、今回、エプソンさんから精度の高いスキャニングマシンが出たことで、本格的に「会計事務所の方々が入力作業から解放される時代」がやってきました。
「やった〜」という方と「えっ〜?」という方の2通りに反応が分かれると思いますが、私個人としては、職員の方々に「やった〜、これでもっと質の高い仕事に専念できる!」と喜んでいただけることを願っております。
いずれにしろ、IT化の波は着実に来ていますので、しっかりと変化対応したいものです。
[解説]
最近、低価格のWEBサイトや税理士紹介会社経由で受注したお客様の解約や廃業が増えているようですが、みなさまの事務所ではいかがでしょうか?
私の感覚では、数年かけて獲得した件数のおよそ5割〜7割は、数年かけて無くなっているような気がします。
私は以前から「簡単につくれる売上は簡単になくなりますよ」と申しあげて参りましたが、この例などはまさにその典型なのではないでしょうか?
反面、じっくりと時間をかけて数億円規模となった事務所を見てみると、そのほとんどがWEBサイトや価格訴求型のDM等には頼らず、
そのため、顧客の増え方は緩やかですが、解約や廃業なども少なく、着実に顧客数が積みあがっています。
WEBサイトの場合は、検索エンジンのアルゴリズムの変更や広告費用の多寡、同一エリア内の競合サイトの出現や低価格競争によって、簡単に状況は覆ってしまいます。
それに対し、他人の力を借りるリアルネットワークの世界は、着実に地域に根付いていますので、簡単にひっくり返されることもありません。
税理士事務所開業直後、或いは開業後数年で、「今はとにかく目先の売上が欲しいんだ!」という段階であれば、
低価格のWEBサイトやDM主体での獲得もやむを得ないと思いますが、「これから億を超える事務所を目指すのだ!」という事務所の先生方は、他人の力を借りながら成長するスタイルに転換された方が、長い目で見れば成功の早道だと思います。