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第8回 過剰サービスをそぎ落とし、低価格と顧客満足を実現する

(2016.8.19)

 株式会社ooyaビジネスクリエイトの大谷(おおや)です。

 リオ・オリンピックも終盤に差し掛かり、日本のメダルラッシュも続いていますね。

 始まるまでは、私もあまり関心はなかったのですが、オリンピック本番に向けて血の滲むような努力を重ねてきた選手の方々がメダルを獲って歓喜を上げる姿を見ると、やはり目頭が熱くなりますね。

 4年間目指して来た成果を手にして、笑顔で帰国されることを願っております。

■今週の法則:
過剰サービスをそぎ落とし、低価格と顧客満足を実現する

[解説]

 法人・個人を問わず、財布のひもがきつくなっている昨今でも世の中には伸びているサービスがたくさんあります。

 いくつかご紹介しますが、その代表例の一つが立ち食いのステーキの「いきなりステーキ」です。

 すでに召し上がったことがある方も多いでしょうが、「いきなりステーキ」は通常のステーキハウスにありがちな、長時間かけて、前菜を取り、ワインとスープを飲み、ステーキを食べるという一連の流れを前菜なし・立ち食いのスタイルに変更することで、上手いお肉を短時間で安く食べられることを実現しました。

 また、住宅地に住む中高年の女性をターゲットにしたスポーツクラブ「カーブス」は女性限定(男性なし)・鏡なし(ミラーレス)とすることで、人目を気にしないようにし、普段着で通える代わりに、シャワールームやパウダールームをなくして設備コストを下げ、低料金のサービスを可能にしました。

 そして、だいぶ以前から定着している「QBバーバー」も洗髪なし(掃除機で髪を吸う)、顔そりなし、バリカン等での調髪なし、を実現することで、「カット10分 1,000円」で提供しています。

 今、会計業界では顧問料の低価格が進み、従来のサービスでは採算が合わないと言われていますが、他業界で繁盛するビジネスモデルは全て、「顧客の望む価格で望むサービスを提供できるよう、オペレーションとサービスを変革」することで、低価格と高い顧客満足を実現しています。

 そういう意味では、会計業界も、お客様の望む料金・サービスを提供できるよう、提供するサービスと料金をデザインすることが求められているということです。