振替納税の領収書を廃止来年以降はネットや通帳で履歴確認
カテゴリ:01.週刊NP 
作成日:11/11/2016  提供元:エヌピー通信社



 国税を口座振替で納付する「振替納税」の利用者に対して、金融機関から送付される領収証書が来年1月から廃止される。来年以降は国税庁の電子申告専用ページ「e-Tax」の「振替納税結果」メニューからこれまでの納付結果を確認できるようになるほか、書面による証明が必要なら各税務署で証明書を発行するという。

 領収書の廃止は、会計検査院の指摘を受けての対応だ。検査院は2014年度の検査報告で、振替納税の領収書発行のために、用紙代として年間2600万円程度、被覆シール代として250万円程度、さらに領収書1通当たり63円を支出していると指摘し、その上で納税者は預貯金通帳で容易に振替履歴や金額を確認できるとして、これらにかかった費用を2年分で7億円無駄にしていると指摘していた。

 領収書は今年12月までは、これまでどおり金融機関から送付されるとしている。