個人番号カードのQRコード取扱いに注意喚起!
カテゴリ:06.地方税 トピック
作成日:07/04/2016  提供元:21C・TFフォーラム



 ようやく申請者への交付滞留に解消見込みが立った個人番号カード。税の支払いなどに活用しようと手にした利用者はほっと一息だが、ここにきて国から利用上の意外な落とし穴が指摘された。総務省は6月22日、個人番号カードの裏面に記載されているQRコードについて、インターネット等への掲載を行わないよう、注意を喚起する通知を発出した。

 個人番号カード裏面には個人番号とともに番号が記録されたQRコードが記載されている。これは、自治体の実務担当者などが事務処理のために迅速に番号を取得できるようにするための措置。個人番号カードと同時に交付されるカードケースには、個人番号、臓器提供意思、性別の箇所をマスキングすることで他者が容易に盗み見たりできないように工夫がなされているものの、QRコードにはマスキングが施されていない。

 だが、カードケースに格納された状態であっても、裏面をインターネット等に掲載してしまうと悪意ある他者から機器を用いて読み取られ個人番号を知られてしまう可能性があることが分かり、今回の通知はセキュリティの観点からそのリスクを早期に周知しようとするものだ。

 6月24日には、同趣旨の通知が個人情報保護委員会事務局、内閣府、総務省の連名で出され、呼びかけが強化された。情報化社会の利便性には、正しい知識と自己責任が求められている。