e-Taxソフト(WEB版)の使い勝手の良さが今後の課題
カテゴリ:12.国税庁関係 電子申告
作成日:07/08/2014  提供元:21C・TFフォーラム



 国税庁はこのほど、国税電子申告・納税システム(e-Tax)の利用に関するアンケートの実施結果を公表した。同アンケートは、今後のシステム開発や運用等の参考とするために、今年2月~5月にかけてe-Taxホームページ及び確定申告書等作成コーナーにおいて実施したもので、回答数は5万4021件。

 実施結果のうち、e-Taxの操作のしやすさをみると、電子署名の付与・送信やヘルプ機能など概ね前年調査に比べ評価が向上している。

 e-Taxの普及定着に向けた取組みでは、医療費の領収書や源泉徴収票等の添付書類について記載内容を入力・送信することで提出が省略できることについては91.3%が、e-Taxでの還付申告書の提出の場合、処理期間が3週間程度と書面の提出に比べて短くなっていることについては90.2%が、それぞれ「とても良い・やや良い」と答えている。

 また、平成25年8月1日から実施している確定申告時期以外の通常時期のe-Taxの受付(送信可能)終了時間を21時から24時に延長したことに関しては83.7%から評価を得ているとともに、法人(経理担当者・代表者)及び税理士(税理士法人)に限ると90.5%と9割以上が支持している。

 一方、画面の案内に従って必要項目を入力することにより、「給与所得の源泉徴収票等の法定調書」、「給与等の所得税徴収高計算書」及び「納税証明書交付請求」等の作成、送信を行うことができるe-Taxホームページの「e-Taxソフト(WEB版)」で電子納税や法定調書の提出などを利用した納税者へ使い勝手を聞いたところ、「使いやすい」との回答は54.7%と半数を少し超えた程度で、「使いにくい」が26.3%いたことから、今後は、同ソフトの改善が必要のようだ。

 同実施結果はこちら