監査報酬、内部統制監査の導入で46%増~JICPA
カテゴリ:13.会計士・税理士業界 トピック
作成日:02/05/2010  提供元:21C・TFフォーラム



 日本公認会計士協会(JICPA)は1月26日、「監査実施状況調査」(平成20年度:20.4~21.3)を公表した。それによると、金融商品取引法適用会社(連結財務諸表提出3493社)の監査報酬額は1社当たり平均4734万円と、前年度の3235万円より46.3%アップしたことが分かった。最高額は31億8083万円、最低額は150万円だった。

 アップの要因は、21年3月期から導入されている「内部統制監査」。4月~2月期決算会社は適用前であるが、適用となった3月期決算会社が全体の7割を占めるため、その影響が大きく反映された格好だ。

 1社当たりの平均監査従事者数は18.3人と前年度(16.7人)より若干増えたに過ぎないが、監査時間数は4028時間と前年度(2620時間)と比べて53.7%もの増加。したがって、監査従事者1人当たりの監査時間数は220時間と前年度の157時間より4割(63時間)アップしている。相当な負担といえよう。

 業種別の1社当たり監査報酬平均額は、金融保険業の1億558万円が最多。以下、農業・林業・漁業・鉱業が5833万円、製造業が4902万円、電気・ガス・水道業が4729万円、建設業が4123万円と続く。

 詳細は、↓を参照のこと。
http://www.hp.jicpa.or.jp/specialized_field/20_13.html