東日本大震災で税理士会会員死亡1名、行方不明3名
カテゴリ:13.会計士・税理士業界 トピック
作成日:04/27/2011  提供元:21C・TFフォーラム



 東日本大震災により、東北税理士会(深田一弥会長)傘下の宮城県気仙沼支部の伊藤孝之会員が死亡、同県石巻支部の会員3名が行方不明になっている(4月6日9時現在)ことが分かった。同日現在の会員安否確認では、宮城、岩手、福島、青森4県の16支部、1188会員中、1185会員が確認されている。物的被害の状況では、現在、56件(4月5日現在)の被害が確認され、515万円の見舞金が支出されている。

 物的被害状況によると、「事務所は土台のみしか残っていない」、「自宅兼事務所は2階まで水が来て、1階の壁は突き抜けている」、「事務所浸水で使用不可能」、「自宅兼事務所1階水没、建物危険」、「事務所の机上にあるノートPCの画面半分まで水没」、「自宅流失、事務所はがれきに埋まっていて入れない」、「自宅兼事務所流失」、「事務所全壊」など、被害の実態が徐々に明らかになってきた。

 日本税理士会連合会(池田隼啓会長)はじめ各税理士会では、被災会員等への救援についての協力を呼び掛けている。日税連によると、1)義援金は、各税理士会ごとに会報等を通じて取りまとめる、2)各税理士会は、一定金額がまとまり次第日税連に送金し、日税連を通じて被災地の税理士会宛てに送金する、3)義援金は、被災した会員及び一般市民の支援に充てることとする、としている。

 東京税理士会(山川巽会長)では、震災後の3月17日に山川会長を本部長とする災害対策本部を設置、日税連と連携して東北・関東信越税理士会への協力、義援金の募集をはじめ、税務当局との協議、金融機関への要望等の各種施策の検討を進めている。また、義援金は、三菱UFJ銀行口座分2113万8690円(4月11日現在)、ゆうちょ銀行口座分431万3950円(4月8日現在)、現金受入分1万円の計2546万2640円となっている。