簡素な給付措置の名称は「臨時福祉給付金」
カテゴリ:16.その他 トピック
作成日:12/20/2013  提供元:21C・TFフォーラム



 消費税率の引上げに伴い実施される簡素な給付措置の名称は、「臨時福祉給付金」になる模様だ。12月12日に閣議決定された平成25年度補正予算案では、消費税率引上げの低所得者等への影響緩和のため、3420億円の簡素な給付措置(臨時福祉給付金)が計上され、「臨時福祉給付金」の名称が登場している。

 平成9年4月に消費税率が3%から5%に引き上げられた際に実施された低所得者等への給付金の名称は「臨時福祉特別給付金」だった。当時は老齢福祉年金や特別障害者手当の受給者などに対する福祉給付金(1人1万円)、寝たきり老人などに対する介護福祉金(1人3万円)、65歳以上で市町村民税が課税されていない者に対する特別給付金(1人1万円)が、臨時福祉特別給付金として支給された。

 今回の給付措置では、市町村民税(均等割)が課税されていない者から、1)市町村民税(均等割)が課税されている者の扶養親族等、2)生活保護制度内で対応される被保護者等、を除いた者が給付対象で、2400万人程度が見込まれている。給付額は、低所得者ほど生活に必要不可欠な食料品の消費支出の割合が高いことを踏まえ、消費税率の引上げによる1年半分(消費税率が8%である期間)の食料品の支出額の増加分を参考に1万円にした。給付対象者からの申請により実施される。