自動車取得税、エコカー減税で燃費基準の切替え
カテゴリ:06.地方税 トピック
作成日:05/18/2015  提供元:21C・TFフォーラム



 5月は自動車税の納期。自動車は所得税や法人関係税等と比べ納税者の関心も薄れがちだが、今年度の税制改正で車体課税のエコカー減税が見直しされたため、この機会に維持費全般の比較をしたいところだ。

 エコカー減税とは、排出ガス性能や燃費性能に優れた自動車を普及させることを目的として税負担を軽減する政策税制。環境負荷が小さいほど優遇される。今年度改正されたのは、地方税では自動車取得税と軽自動車税、国税は自動車重量税の各税目。

 このうち、自動車取得税はこれまで減税の基準としていた2014年度燃費基準が今年3月末で適用期限を迎えたため、新たに2020年度燃費基準への切替えを行った。併せて同年度燃費基準未達成の現行エコカー減税対象車の一部を引き続き減税する措置も講じられ、適用が2年延長されている。

 具体的には、乗用車について電気自動車等と新燃費基準より20%以上燃費性能の良い車は非課税、同じく10%以上良い車は80%軽減、新燃費基準を満たしている車は60%軽減となる。バスやトラックも、同様の趣旨で車両総重量2.5トン以下と2.5トン超を区分の基準として、税負担を軽減する見直しが行われている。