専門職大学院制度の見直しで報告案
カテゴリ:16.その他 トピック
作成日:08/26/2016  提供元:21C・TFフォーラム



 専門職大学院制度の見直しを検討していた専門職大学院ワーキンググループ(WG)の報告案「専門職大学院を中核とした高度専門職業人養成機能の充実・強化方策について」(案)がこのほどまとめられた。中央教育審議会大学分科会大学院部会専門職大学院WGが昨年末から議論していた。

 専門職大学院は、高度専門職業人養成に目的を特化した課程として平成15年に創設された。法曹(弁護士、裁判官、検事)養成の法科大学院、教員養成の教職大学院、会計専門家養成の会計専門職大学院の他、ビジネス系など平成28年度現在、専門職大学院として117大学、169専攻(会計専門職は13校、13専攻)が設置されているが、在学生数は平成21年度をピークに減少している。このため、関係する業界や職能団体をはじめとした社会のニーズに対応する形で高度専門職業人を輩出できているかとの観点から見直しが検討された。

 報告案では、専門職大学院と職業資格試験(公認会計士試験や税理士試験など)や、資格と関連する研修等との望ましい連携の在り方を検討するとともに、文部科学省が各資格を所掌している省庁と連携し、各資格と専門職大学院との関係性を個別に検討することが必要とした。また、会計分野については、学生の会計離れが生じていることを踏まえ、社会(出口)との連携強化に加え、学士課程・修士課程等との連携も強化した対応が必要とした。