28年度の国税専門官採用は前年度比7.9%減の3032人
カテゴリ:14.各省庁関係 トピック
作成日:08/24/2016  提供元:21C・TFフォーラム



 人事院が22日に発表した平成28年度国家公務員採用専門職試験(大卒程度)の合格者発表によると、6種類(皇宮護衛官・法務省専門職員・財務専門官・国税専門官・食品衛生監視員・労働基準監督官)の専門職試験の合格者数は4512人で、昨年度(4762人)に比べ、250人(5.2%)減少した。女性の合格者数は1651人で、女性の割合は36.6%となり、昨年度(36.1%)に比べ、0.5ポイント増加した。

 専門職試験合格者数4512人のうち、国税専門官は3032人で全体の約67%を占める。昨年度(3291人)に比べ、259人(7.9%)の減少となった。女性の合格者数は1148人で、昨年度(1194人)に比べ46人(3.9%)減少し、合格者に占める割合は37.9%で、昨年度(36.3%)に比べ1.6ポイント上昇した。全体の女性の割合が36.6%だから、国税専門官はやや女性の比率が高いと言える。

 申込者数は1万6501人(昨年度1万3197人)だったため、申込者数を最終合格者数で除した合格率は5.4倍となり、昨年度の4倍からやや上昇した。しかし、近年は24年度11.5倍→25年度6.7倍→26年度5.8倍→27年度4倍と3年連続で倍率が下がっており、以前に比べれば広き門となっている。なお、試験年度の翌年度が採用年度となるため、28年度試験合格者の採用年度は29年度となる。

 来年4月の採用後は、埼玉県和光市にある税務大学校において約3ヵ月間、税法・簿記などの税務職員として必要な知識、技能等の基礎的な事項を習得する専門官基礎研修を受け、終了後、国専47期として、各国税局(沖縄国税事務所)管内の税務署に配属される。初任給は、例えば東京23区内勤務の場合、23万5764円で国家公務員一般職(20万5556円)に比べて約3万円多い。