ASBJ、特別目的会社の関連基準の開発は棚上げに
カテゴリ:09.企業財務 トピック
作成日:01/25/2013  提供元:21C・TFフォーラム



 企業会計基準委員会(ASBJ、西川郁生委員長)は、特別目的会社を利用した取引に係る会計基準の開発を当面、見送ることにした。1月17日に開催した「第77回連結・特別目的会社専門委員会」では、検討状況の取りまとめに着手している。

 ASBJは、平成18年2月に同専門委員会を設置、これまでに適用指針(企業会計基準適用指針第15号「一定の特別目的会社に係る開示に関する適用指針」)などを公表してきた。その後も、国際会計基準(IFRS)とのコンバージェンスを踏まえ、IFRS第10号(「連結財務諸表」)との基準間分析など、基準開発に取り組んできた。しかし、日本国内のIFRS導入を巡る状況やIFRS第10号の規定を巡る議論につき、「基準化は時期尚早」などの声が上がり、昨年7月以降審議(基準開発)を中断していた。

 同専門委員会では、「今後の開発予定は未定」としたが、特別目的会社の連結には「問題意識がある」ことからも、将来の検討に資するよう、これまでの審議結果を「特別目的会社に関連する会計基準の検討状況」(仮題)として整理することにした。