主要10社のジュニアNISA、9月末で約7万口座に増加
カテゴリ:16.その他 トピック
作成日:10/26/2016  提供元:21C・TFフォーラム



 日本証券業協会が主要証券会社10社(大手証券会社5社、インターネット専業証券会社5社)を対象にまとめたジュニアNISA口座利用状況によると、平成28年9月30日現在、ジュニアNISA総口座数は、8月末から7.2%増の7万1938口座に増加した。うち稼働口座は同13.5%増の2万5462口座で、総口座数に占める割合(稼働率)は同2.0ポイント増の35.4%となった。

 日本証券業協会が同日に発表したNISA(少額投資非課税制度)口座の開設・利用状況では、NISA口座全体の稼働率は9月末時点で59.4%だったから、ジュニアNISAの稼働率はまだ低いが、4月末時点の13.3%からは大きく伸びている。ジュニアNISAの総買付額は108億円で平均買付額は42万4161円。各月末において積立買付契約を結んでいる口座数は6745口座、その積立総買付額は5.8億円だった。

 8月末と比べると、ジュニアNISAの総買付額は16.1%増、積立買付契約口座数は12.5%増、その積立総買付額は34.9%増といずれも順調に伸びている。ジュニアNISAは平成26年度税制改正で創設され、今年1月からスタートしており、祖父母や両親が子や孫のために金融機関に専用口座(未成年者口座)を開設して投資する場合、年間80万円の非課税枠を設ける制度。

 一方、主要証券会社10社の9月末現在のNISA利用状況は、NISA総口座数は8月末から0.5%増の508万3766口座、勘定設定口座数は同0.5%増の503万340口座、うち稼働口座数は同0.9%増の298万8095口座で、稼働率は同0.2ポイント増の59.4%。総買付額は同1.8%増の4兆4061億円、積立買付契約口座数は同0.5%増の39万7298口座、積立総買付額は同3.5%増の2781億円だった。

 以上のように、ジュニアNISA口座は順調に伸びているが、NISA口座は全体的に頭打ちの感がある。

 ジュニアNISA口座利用状況

 NISA口座利用状況