税理士試験で平成6年度以来の一発合格者現れる
カテゴリ:13.会計士・税理士業界 トピック
作成日:12/13/2011  提供元:21C・TFフォーラム



 去る12月9日に公表された平成23年度(第61回)税理士試験結果によると、晴れて税理士資格を取得した者は1094人で、この中には平成6年度以来となる一発合格が含まれていることが明らかになった。今年8月2日から4日までの3日間で実施された今回の試験受験者数は、女性1万2082人を含む4万9510人(延受験科目者数7万2901人)で申込者の82.6%が試験に臨んだ。

 試験の結果、一部科目合格者数は女性2074人を含む7973人で、一部科目合格者を含めた合格率は18.3%と前年の16.4%に比べ1.9ポイント上昇している。また、今回の試験では合格科目が5科目に達し、税理士資格を取得した者は1094人となっており、このうち女性は272人。そして、一度に5科目に合格したのは、20歳の男性。

 合格者1094人の内訳をみると、学齢別では、「大学卒」の888人が最も多く、以下、「専門学校卒」の93人、「高校・旧中卒」の62人、「短大・旧専卒」の29人、「その他」15人、「大学在学中」の7人。また、年齢別では、「31~35歳」が305人でもっとも多く、次いで「41歳以上」が260人、「36~40歳」が251人、「26~30歳」が202人、「25歳以下」が76人と続く。

 一方、科目別の合格率の平均は14.6%で、受験者数が違うものの「事業税」が17.1%と最も高く、以下、「財務諸表論」(16.6%)、「住民税」(16.5%)、「簿記論」(14.8%)の順で、最も難しかった科目は「相続税法」の11.6%だった。

 なお、平成24年度(第62回)税理士試験は、来年7月31日から8月2日の3日間行われる予定。