税金の無駄遣い1兆2000億円!
カテゴリ:14.各省庁関係 トピック
作成日:11/10/2016  提供元:21C・TFフォーラム



 会計検査院は7日、税金の無駄遣い等を指摘した平成27年度決算検査報告を安倍晋三首相に提出した。それによると、税金の無駄遣いや不適切な経理など改善が必要とした事業は455件。金額にすると1兆2189億円で、過去2番目に多い金額となった。預金保険機構が管理する利益剰余金のうち1兆964億円を、使い道のない「余裕資金」とみなしたことが全体を押し上げた。

 会計検査院の指摘のうち、法令違反に当たる「不当事項」は345件(178億円)、改善を求める「意見表示」や「処置要求」は43件(1兆1606億円)だった。指摘件数を省庁別に見ると、最も多かったのは昨年度に続いて厚生労働省の185件(337億円)で、国土交通省61件(266億円)、農林水産省40件(213億円)と続く。

 会計検査院では、国民の関心の高い事項について機動的・弾力的な検査を行っており、今年は度重なる自然災害の発生により一層関心が高まっている「国民生活の安全性の確保」に関する調査が目立った。

 原発施設周辺の放射線量を監視する「放射線監視テレメータシステム」の拠点として16道府県が設置した装置について調べたところ7府県で耐震性が不足していることを指摘。また、過去に耐震補強をした全国250ヵ所の橋の耐震性について調べたところ、8都県にある14の橋で、工事後も十分な耐震性が確保されていないことを明らかにした。

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