ディスクロ優良企業に味の素、三井化学、丸井グループなど
カテゴリ:09.企業財務 トピック
作成日:10/21/2016  提供元:21C・TFフォーラム



 (公社)日本証券アナリスト協会は10月6日付で平成28年度の「証券アナリストによるディスクロージャー優良企業選定」結果を公表した。同選定は、ディスクロージャーの制度的・受動的な情報開示に留まらない、自発的・積極的な情報開示の促進を目的とし、今年で22回目を迎えた。

 評価対象企業は東証1部上場の15業種242社ほか。評価基準は、1)経営陣のIR姿勢、IR部門の機能、IRの基本スタンス、2)説明会、インタビュー、説明資料等における開示、3)フェアー・ディスクロージャー、4)コーポレートガバナンスに関連する情報の開示、5)各業種の状況に即した自主的な情報開示、の5分野。

 評価対象企業が多い業種の1位を見ると、食品:味の素(初受賞)、電気・精密機器:オムロン(2回連続4回目)、機械:小松製作所(7回連続11回目)、運輸:ANAホールディングス(2回目)、小売業:丸井グループ(初受賞)、化学・繊維:三井化学(初受賞)など。優良企業の評価事例は、以下の通り。

・経営陣のIR姿勢関連~経営トップが説明会またはアナリストミーティングに出席し、投資家の関心事項について明確な見解を示すことから有意義なディスカッションが可能。IR担当者が経営陣の代弁者として機能。低収益または赤字の事業についても積極的な開示を行い、今後の展望を説明。

・説明会、インタビュー等における開示~説明会資料等の数値や文言の理解を深める補足説明が有益。質疑に対する回答が有意義。利益増減要因が実態を表し分析に有用。

・コーポレートガバナンスに関連する情報の開示~コーポレートガバナンス・コードについて十分な説明。中長期経営計画を公表し、その後の進捗状況・達成のための具体的方策を十分に説明。資本政策、株主還元策について十分な説明。

 詳細は、こちらを参照のこと。