キャリアの20歳代後半での税務署長就任見直す
カテゴリ:11.大蔵省関係 トピック
作成日:06/30/1998  提供元:21C・TFフォーラム



 大蔵省・国税庁の幹部の人事異動が7月1日発令される。新聞ではすでに内示段階での異動状況が掲載されている。同月10日には大蔵省・国税庁の定期人事異動が発令され、特に、国税庁では新事務年度となる10事務年度(10年7月~11年6月)の新体制が確定するわけだ。
 今回の異動では、大蔵省の一連の不祥事が原因で、キャリア官僚が若い時分(20歳代後半、本省係長クラス)に地方の税務署長へ出向することの是非が論じられていたが、大蔵省は7月1日付発令分の内示段階で、キャリア官僚の20歳代後半での署長就任の“慣行”を見直し、今回の定期異動では行わないことを明らかにした。同時に、キャリア2年目職員すべてに、国税局での調査官とし、税務行政の現場を経験させることとした。今後のキャリアの署長は本省補佐クラスの35歳程度での就任が検討されている。
 なお、国税庁幹部の異動も若干変更され、これまで国税庁採用キャリア(いわゆる本省採用のキャリアに対して、「準」キャリアと呼ばれる)のポストだった徴収部長に、今回、ノンキャリアが就任した。